テラーノベル
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夜中、息が詰まるような感覚で目が覚めた
オーバードーズをし始めてからよく起こる現象
周りには、なぜか私の周りで眠るクラスメイトと担任教師
天井や壁は白く、隣のベットとカーテンで仕切られている様子を見ると、ここはおそらく保健室だろう
そして私の手には真新しい包帯
だが身に覚えがなく、首を傾げている間にあの感覚が襲う
自分がどうでもいい者に成り下がった感覚、体がストレスを解放しろと叫んでいる
いつ体験しても慣れない感覚に私は強い吐き気を感じ、サイドテーブルに置いてあった仮面を取ることもなく、トイレへと駆け込んだ
注意・嘔吐、血の表現
そのまま個室に駆け込み、中身を吐き出す
「はぁッ、、ぅぷッ、、おぇッ、、!」
息をするまもなく、胃の中身を吐き出す
胃の中身は空っぽなのに、収まらない吐き気
数秒後、世界が暗転した
「ん、、」
次に目が覚めたのは、僅か3分後だった
だが、何かが可笑しい
何かが流れている感覚
ふと左手を見ると、、
「えっ、、」
血が流れていた
私の右手には、血のついたカッター
私が、切ったのか
「うッ、、!」
認識した瞬間、只ならぬ吐き気を感じ、また俯きながら吐く
胃の中身は空っぽなのに、吐き気が収まらない
「ぐッ、、あ、、はッ、、!」
「ミ、ミスターブラック!?」
「あ、兄貴!ブラックが、、」
「脱水起こしてんじゃねぇか、いつからいたんだよ、、」
「俺が先生に報告しにいく、弟は止血してろ」
「ぅぷッ、、!おぇっ、、!」
「よしよし、大丈夫だからな」
ブルーが私の左手を止血しながら背を撫でる
「ミスターブラック!?」
その手が暖かくて、私は気絶してしまった
「、、、ぅ」
最初に見えたのは保健室の天井、次に見えたのはクラスメイトと担任教師の心配そうな顔
「ミスターブラック、、良かった、目が覚めたみたいだね」
「先生、、私、何して、、」
「君は嘔吐による脱水で倒れたんだよ、体は平気?」
「まだ、少し怠いです、、」
「それと、この包帯って、、」
私は血のにじむ包帯を見た
「君はね、無意識に自傷行為をしているんだ」
「無意識に?」
「うん、君が夜保健室で寝ていたのも、授業中に貧血で倒れたからなんだ」
「そう、、何ですか」
「君は優しい子だ、僕達に心配かけたくなかったのはわかってる」
「でも少しは頼ってくれ、仲間なんだから」
「、、はい」
私は、本当にいい仲間に出会えましたね、、
コメント
4件
めっちゃ好き…