✘話してる人が分からない方は前回を見ましょう。
雨はまだ止まない。
ただ,本は買えたそれだけで胸の高まりは抑えられない。
──ありがとうございました~
また,帰る時もあの青髪の店員は言った。
『美形だな…』
少し見ただけだが
鼻の形が整っており,普通の人よりかは美形だった。
まぁ、ちらっと見ただけだけど…
足早に家へ帰った。
靴を脱ぐそれだけでも億劫(おっくう)だ
早く本が読みたい。
胸の高まりは収まる気配がない。
心臓が破裂しそうなほどに
本の1ページ目を開く
──*無罪の愛*
言葉が綺麗だった。
普通の字なのに
何故か,この本だけが神々しく輝いている。
異様だった。
普段はこんな事絶対に無いのに。
「アンノウン」この言葉がお似合いだろう
息を吸って,吐く
脈が収まる様子は無い。
次のページを捲る
目次だ,丁寧に書かれた言葉一つ一つに魅せられる。
本のあらすじは,
本屋に行って出会う男女の話
よくある話だ。
だが,表紙からはその話がドロっとした液体のような雰囲気が漂っている。
主人公の名前も
ヒロインの名前も,全て在り来りなものなのに
本を捲る指は止まる気配がない,
_こんな感覚,初めてだ
本屋の店員の彼と
通りすがりに本屋に入った彼女が出会った。
そして彼女達は付き合った。
付き合うまでの道程(みちのり)が鮮明に書かれていて
アニメや漫画みたいに現実では考えられないほどの異常な速度で、付き合うなんてことでは無い。
ちゃんとした道程があって,その上で付き合っている。
_こんな出会いがあったらな
なんて、夢見心地な考えはしないけれど
どんどん 【無罪の夢】の世界に浸っていく。
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ノベルの方が書きやすい
コメント
18件
ずーにゃ、わくわく!(軽くキャラ崩壊)
アンノウン─未知 分からない 前代未聞
えこれお二人が付き合っちゃうとかっ!?!?()