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コメント
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いい子だね。菊ちゃんは。 あの親戚だった(笑)人達とは何もかもが違うんだねー😎 希輔さんと仲良く今後について決めて行こう(๑•̀ㅂ•́)و✧
とても有意義なお金の使い方だと思う。きっとお父様も喜んでくれると思うよ💕 菊ちゃんに味方がいて本当に良かった🥹
菊ちゃんとってもとっても素敵な案よ🥹 そして希輔サンの言葉がね、もうね、愛がこもってるのよ🥹これから先も2人の関係は続いていくね🎀 そしてお父さまはよくやったって喜んでいらっしゃる☺️ もちろん永人さんも永美ちゃんもこれからも色々とご協力お願いいたします!
私が口を開こうとすると
「思い出も何もかも無くなるのよっ?」
と、叔母が立ち上がる。
「……それっぽいことを言うのね」
「菊ちゃんっ!ちょっと…判断能力が…」
「叔父さん、心配しないで。私は病室で3人が私に聞こえるように嘘の密談をした時から、ずっと……今も最善を考えているから」
私がそう言うと、早川さんが私の頭を…永美と永人さんがそれぞれ肩をポンポン……とする。
「思い出も、大切だからこそ……あなたたちに触れて欲しくない。大切なものだからこそ……壊す」
「菊だけが抱える感情だ。俺は、その通り受け入れる」
「ありがとう、早川さん……私……死ぬんだって思った時、怖さよりもお金のことを考えた…誰のものなのか。還すべき……って思った。結局、生きているんだけど…」
「生きていていい人間だからだろ。還せる人間は生きていていい。で、解体してどうする?」
生きていていいんだ、と彼の言葉を噛みしめながら、私ははっきりと言った。
「【ひかりの本箱ネットワーク】みたいな活動の場か、小さな児童図書館と公園にできないかな?寂しい場所じゃなくて、子供たちのいるような場所になったらいいな…と思う」
「出来る」
そう言った早川さんは
「土地はハヤカワ名義のままで、建物を解体。そのあと菊の名義で図書館を建てればいい。買い戻しは不要。俺も協力する」
と手を差し出した。
「ありがとう」
がっちりと握手した私たちを見ながら、叔母は涙を流し、敬は唇を噛む。
そして叔父が項垂れるのを見て
――一生、その建物を見て過ごしてちょうだい
と思った。
叔母たちにとって一ノ瀬邸が消えるのは、慰謝料よりもダメージなのだ。
――お父さん、いいよね?残っているお金も使って、生涯大切にするからね