テラーノベル
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展開だけ先書きます。
そのあとスミレはハンスとハッピーエンド。
二人はずっとずっと、幸せに暮らすんじゃないですかね
視点はA社に放置されたスミレの死体たちに移ります。こっからコピペ
A社周辺にて
幾千も積み重なった同一人物の死体が、巨大なA社ビルとその周辺の建物全てを赤黒く染めていた。公害とも言える数多の死臭はA社周辺を埋め尽くし、裏路地でも見ることは叶わないであろう人の残骸が成す山は、巣の住人達へ忘れられない記憶をへばり付かせた。
本来なら一晩で跡形無く掃除される死体の山は数日間に渡り放置された。掃除屋はA社の命令によって動いてはいるが、如何せん巣の中へ放つには余りにもリスクが大きすぎたのだ。
それに、A社自体死体をどうにかしようとする気が無い様に思えた。十数年前に行った外郭の研究所を襲撃した際に研究員、そして赤い霧によって調律者一人を失った忌々しいあの事件とほぼ同様の事が起きてしまった為、そちらの対応に追われているのだろう。
それによってA社からの動きは無く、住人から依頼された死体の掃除はA社を通す必要がある為中々受理されず、 死体は大して減りはしないまま時間だけが過ぎていった。
…何日も、何日も。
誰よりも彼を目指し、想い続けた死体が。
あまりにも損傷が酷かったため早くに死体は腐り出し、更に酷い腐臭が1区を包んだ。周辺会社の意見により焼却処分の案が発されはしたが、その場合も二次、三次災害が容易に推測出来るとの事で、A社の判断を待つなどと後回しにする旨の結論が出たのみであった。
その間も死体は腐り続け、数多の死体が混ざり始めた。
誰よりも執念を持った死体が、潰れていない部位を掻き集める様に。幾千もの肉片から数百年分の苦痛を、執念を引きずり出し、一箇所に集める様に。
腐った挽き肉共の中、ぐじゅぐじゅと音を立て人の形を形成していた。
血管、筋肉組織、骨、関節、内臓、皮膚。
一つの部位に何十もの死体を使い、組み立てるようにして肉体を形成していく。新鮮な部位を除かれた黒く腐敗した肉は弾き出され、周りを囲む様積み重なり、一つの大きな山となる。
てな感じで余りにも多すぎる死体は撤去に時間が掛かり、常温で放置された死体は腐り、溶け合い、「笑う死体の山」というアブノーマリティになります。
しかし、積もり積もった彼への想いが余りにも重い。死を受け入れた筈が、半狂乱状態でハンスを探し出す。
が、当然外郭なぞいけるはずもないので時間だけが過ぎていく。
…その中で、まーた調律者と出会う。
この都市では同一人物が2人以上1週間後存在してはならないので、調律者直々に殺しに来たのだ。
本物の方の自分がまだ生きていることを知り、生死のふめいだったハンスが生きている可能性を見いだし、自ら命を絶つ。
…しかし、幻想体となった偽物では死ぬ事も叶わない。一度卵の状態になり、少しすればまた戻るだけだ。
このままでは、本物に調律者が向かってしまう。
そう考えた偽物は、また自ら命を絶った。
間違いなく、愛している。それでも、一度たりとも触れも話したこともない彼の幸せを願って。記憶にこそあれど、感じたことの無い激痛を受け入れながら。
永遠に、自らを殺し続ける。
ずっと
ずっと、
…ずっと。
コメント
1件
ああもう、、、しんどいわこれ。 ハッピーエンドって聞いて一瞬安心したのに、その裏であんな地獄がずっと続いてるんか…。 「自らを♡♡♡続ける」って表現だけで胸抉られる。想いだけが重すぎて、死ぬことさえ叶わないって、想像しただけで吐きそうになるわ。 ハンスには絶対このこと知られず幸せでいてほしいけど、読んでるこっちが引きずられて泣きそう。 重い展開を生々しい描写で殴ってくるの、めちゃくちゃ刺さったわ。素直にすごい。