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テラーノベルの小説コンテスト 第4回テノコン 2025年1月10日〜3月31日まで
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kr「まったくさー、、、無茶言い過ぎじゃない?」

そうぼやくkrの背中にはsh、そしてクローンを横抱きで運んでいた。


kr「軽いからいいんだけどね、、、っと、着いたー。」

中に入り、奥へと進む。すると一台の拘束台とその下には血がびっしりと広がっている場所を見つける。


kr「、、、まさかと思うけど、これshの血、、、?」

恐る恐る近づきshを拘束台へ乗せる。クローンは一旦側へ置き辺りを見渡し必要な物を揃えていく。気味の悪さも相まってか不安が更に募る。両頬をパンっと叩き気合いを入れ直し、作業に取りかかった。





na「br!sm!」

br「やっときたぁぁー」

sm「もう少し遅かったら全滅してたぞ。」

na「ごめん!これ傷薬だから2人とも使って。その間に俺とknで足止めする。」

kn「了解っ!」

2人は颯爽と男の元へ行く。brとsmも傷口が染みるのを我慢しながら回復に専念する。


kn「とはいえ、あの2人の回復がどんくらいかかるかな、、、。」

na「わかってる、、、でも今はこれしか策がない、、、。」

男を挟み撃ちにして両方から攻撃をしかける。br達が体力を削ってくれていたお陰もあり、全回復状態の時とは動きが鈍っていた。


「まさか全員shの血をもらったのか、、、ふふっ、はははははっ!」

na「何笑ってんだよ!」

「所詮は俺と同じ。口にしてわかっただろ?shがどれだけ利用価値があるか。だから、手放す訳にはいかないっ!」

男はnaへと飛びかかる。それを避けると間髪入れずに男がnaの足を掴んだ。バランスを崩したnaは倒れ、男はnaに跨り両腕を挟み込むようにして馬乗りになった。


kn「naから離れろっ!」

「いいのかい?僕が避ければ、こいつがその斧をくらう事になるが?」

kn「くそっ、、、」

「、、、さて、話の続きだったな。君達に提案がある。どうだ?私のもとで一緒に働かないか?そうすれば皆んな一緒にいる事ができる。完璧だと思わないか?」

na「ふざけるな、、、誰がお前なんかと!」

「残念だ、、、君達が生き残る最後の手段だったのに。なら、ここでさよならだ。」

男はnaの首に手をかけようとした瞬間。男の首に一本の矢が刺さる。男がゆっくりと矢が飛んできた方をみる。


「くそ、、、こん、、、な、、、とこ、、、ろで、、、、、、」


男は矢が刺さった首元を抑えて倒れる。矢を放ったのはbrとsmだった。


sm「na、大丈夫か?」

na「あぁ、大丈夫。てか2人こそもう大丈夫なのか?」

sm「まぁ、痛みは少し残っているが動けるぐらいまでは回復したよ。」


smがnaの手を取り立ち上がらせる。すると、奥の方で爆発音が聞こえた。


na「爆発?sm達がやったのか?」

sm「、、、いや、違う。」

br「これ、、、脱出しなきゃヤバくない?」

na「でも、まだkrとshが、、、」


kr「いるよ。ここに。」


一斉に皆んなが振り返る。そこには大きなカバンを二つ持ってshを背中におぶっているkrの姿があった。


na「kr!?良かった、、、shは?」

kr「大丈夫。今も輸血はしてるけどね。それより凄い爆発音聞こえたんだけど、、、」

sm「そうだな、早く脱出するぞ。」


皆んな出口へと歩みを進める。そんな中naが男の方を見つめていた。


kr「na?」

na「あぁ、、、ごめん。今行く。」

kr「どうした?」

na「kr、あいつどこで間違えたんだろうな、、、。あいつの技術や研究はさ人の役に立つもののはずなのに、、、。」

kr「慈悲なんてかけんなよ、、、。まぁ、言ってる事もわかるけど。」

br「ねぇ、やばいっ!火がだんだん燃え移ってきてる!」

kn「これ、出口は無事なのか?」

na「わからない!けど俺たちはここを出るしかない。」


俺たちはひたすら出口へと走った、、、、、、。








ー次の日


br「ちょっとー、出来たらこっちって言ったじゃん〜。」

sm「えぇ?俺?ちゃんと置いただろ。」


kn「kr、リストこれで全部?」

kn「うん、大丈夫だと思う。」


na「皆んなどう?」

そう声をかけたnaの方を一斉に見る。


br「こっちは大丈夫ー。」

kr「俺たちの方も大丈夫。」

na「よし、じゃぁ始めるか!」

大きめの手提げ袋に小さな箱を丁寧に入れていく。出来上がれば外へと運び出す。


na「ふぅー、、、これで全部ね。」

kn「しかし、krよく持って帰って来れたよな。」

kr「そりゃ、shのお願いだったからね。でも、リスト全員分は持って来れなかったわ。」

br「あの量はさすがに無理でしょ〜。」

sm「研究所も爆発のせいで近づけなくなったしな。」

そんな話をしているとトラックがこちらに向かってくる。


na「お、きたきた。」

トラックが止まると皆んなでトラックに先ほどの荷物を乗せていく。knがnaに積み込み完了の合図を送る。するとnaが運転手に待ってとジェスチャーし家の中に入っていく。


na「ほら、見てsh。」

カラカラと音を立てて家から出てくる。そこにはnaと車椅子に乗ったshがいた。


kr「全部は持って来れなかったけど、リストの3/4はここにあるよ。」

br「ちゃんと届くといいなぁ〜。」

kn「届くよ。時間はかかるだろうけどね。」

sm「あぁ、届くのが楽しみだな。」

na「じゃぁ、お願いします。」

運転手にそう告げるとゆっくりとトラックが動き出す。皆んなで見えなくなるまでトラックを見つめていた。


na「なぁ、sh。これからは皆んなの為じゃなくてさ、自分の為に生きて欲しい。」

sh「、、、自分の為?」

na「そう。好きな事して、好きな物食べて、好きな所へ行ってさ。」

sh「、、、俺は」

na「ゆっくりでいいからさ、、、俺たちにshの事教えてよ。」

微笑むnaの笑顔を見てshは涙を流す。


na「さ!中に入ろうー!ちょっと冷えてきたしね。」

br「僕お腹空いたー!」

kn「確かに、、、ヘトヘトだわ。」

sm「じゃぁ、仮眠してるから出来たら起こして。」

kr「おかしいだろ。smお前は俺の手伝いな。」

皆んながケラケラと笑い合っている。ふと、shが上を向きnaを見つめる。


na「ん?どした?sh。」

sh「、、、na、本当に有難う。」

na「どういたしまして。」

sh「naだけじゃない、皆んなにも感謝してる。」

na「後で言ってやってよ。krとか嬉しくて泣いちゃうんじゃない?」

顔を見合わせて2人で笑う。他の皆んなから何だ何だと野次が飛ぶ。そんな賑やかな声が6人分小さなカフェから聞こえてくる。


そのカフェの名は〝ワイテルズカフェ〟






『君には生きていて欲しいから』 終わり。

君には生きていて欲しいから

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