サボりという仕事の帰り道、妹と妹の友達が遊んでいるとの情報を得た。どうせ帰るところは家だし、少しだけ顔を出してこようと思い、ちょっくら寄り道することにした。
もうそろそろで目的の公園まで着こうとする時、妹の友達らしき子供が車が沢山走る、道路へ飛びだした。
「危ない!」
危機一髪で私が助けた。こういう時に足が速くてよかったって思う。
「大丈夫?」
と話しかければ
「おねぇさんのおかげでだいじょーぶ!」
と元気な返しが返ってきた。
そこへ私の妹が走ってやってきた。
「おねぇちゃん?」
妹がそう問いかければ私は「うん」と返す。
「おねぇさんね、私の事を助けてくれたの!」
気付けば妹の友達らしき子供が元気に私の妹へ今の状況を伝えてた。
「じゃあ、おねぇちゃんは”ヒーロー”だねッ!」
私の妹は私にニッコリと笑ってみせた。
“ヒーロー”か…
ヒーローなんて私には似合わない…
なんせ過去に沢山の罪を犯した私だよ
一回目は人の家に勝手に忍込み
二回目は銀行強盗
三回目は人を手にかけてしまった
今は改心したとしても、そんな私が一人の命を救ったぐらいでヒーローになんかなれるわけが無い
そう 私なんか ヴィランの方がピッタリだ。
コメント
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うわぁぁぁぁぁぁぁすごいいいよぉぉぉぉぉぉ
私、こういう素敵な物語を見ると どうしてもコメントがポエムに…(え?) 視点主は分かってないみたいだけど、 法律的にヴィランでも その人だけのヒーローになる事は 出来るんだよ☆