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attention
※本作は、戦争を題材とした物語ですが、実際に起きている事と関係性の無い、フィクションです。
苦手な方は回れ右!!
それではスタート
マイキーside.
戦争の派遣が決まってから、今日で3日立つ。
「民間人を発見!発砲せよ!」
バンッパンッ!!!
バタン
「佐野!よくやった。お前は優秀な兵士だ。自信持て!」
「………」
俺が優秀な兵士……?人を殺しておいて、そんなこと……
きっと、さっき撃った人だって、子供がいて、温かい食卓を囲んで、幸せな暮らしをしていただろうに……
ふと、春千夜との何気ない日常が脳裏に浮かぶ。
一緒に行った店、笑いすぎた日、熱く、激しく、愛し合った夜まで……
春千夜に逢いたい。あいつは生きているだろうか。飯を食えているだろうか。。
まともに飯も食えず、この3日で5キロ落ちた。だが、それに構わず、この戦はより一層激化をしていく。
俺が戦わなくなれば、“用済み”として殺されるだろう。
春が助かるなら、こんな命なんてくれてやる。でも、春千夜と約束したんだ。
「こんな世界でも、また逢おう」
って。死にたくない、死にたくない……
「ヒグッ。春千夜……ポロポロ、何処にいるんだよ……グズッ」
誰もいない、鎮まりかえった廃墟で、声を殺しながら泣き続ける。
「マイキー?」
「春千夜?!?!」
春の声が聴こえた気がした。そう、振り返った先には、やっぱり……
「なんて、いるわけないよな笑笑」
______神様は意地悪だ。
やっと、幸せになれると思っていたのに。
「佐野ーー!!何をやっている!!」
「すみません……」
「まぁいい。地雷を埋めるから、手伝ってくれ。」
「はい。✖︎✖︎国の栄誉に誓って。」
上の指示に従うことしか出来ない自分に、嫌気が差す。
これでまた、人が死ぬんだな、
春千夜サイド
この3日で、〇〇国は一気に変わり果ててしまった。
地面に転がる死体、何度も鳴るサイレン、どこからか聞こえる悲鳴、建物の崩壊……
こわい、苦しい。マイキー……
「大丈夫、春千夜。俺がついてる」
「ま、いきー?(ヒグッポロポロ……」
「…………」
静まり返った空間には、やはり俺しかいなくて……
行き先も見つからぬまま、あてもなくかつてはにぎわって“いた”街をあてもなくさまよう。
春「マイキー!!俺、クレープ食べたい!」
マ「いいね、それ。食べよう!」
春「やったー!!!」
モグモグ
春「おいひーーー♡クレープ、マイキーも一口食べる?」
マ「春千夜、口にクリームついてる」
チュッ
春「え、え、?!ま、まいきー// ///」
マ「ふふっ。可愛い♡」、
春「うぅ〜ーー//////」
また君と出逢えたら。
こんな風に、また微笑み合いたいな。
そう願って、一歩前に踏み出した時____
そこには、君の姿があった。
春「ま、いきー、、?」
ガッシャーン!!(武器としてたいたものを地面に落とす音)
マ「な、んだ……?え……は、るちよ?」
____今思えば……
ここで出逢ってしまったことが、運の尽きだったと思う。
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