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mtk side
「僕は変わった。
でも、変わってもいいんだね。
二人がいるから。」
僕の言葉に、
若井は笑って答えた。
「変わるのは当然だよ。
でも、音は消えない。
元貴の声も、ちゃんとここにある。」
涼ちゃんが頷いて、
鍵盤をやさしく叩いた。
wki side
その日の演奏は、
誰も録音していなかった。
けれど三人は、
心の中に同じ音を残した。
「変わった君、
変われなかった僕ら、
それでも音で繋がっている。」
夏の光が差し込む中、
元貴が笑って言った。
「また始めよう。
今度は、ちゃんとみんなで。」
若井はギターを握り直して、
静かに答えた。
「うん。おかえり、元貴。」
その日からまた明るい笑い声と笑顔が
スタジオに響いていた。
_𝐹𝑖𝑛.🌻