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ゆか「こーちゃん!!どこにいるの!!」
ゆーてん『お兄ちゃん!!返事して!!!』
こーちゃんが姿を消した。どうして…さっき逃げ出したのが悪かった…?ごめんね…ごめんね…私たちのせいで…。
『お兄ちゃん…』
ゆーくんは悲しんでるし…どうすれば…
“ゆか…?”
ゆか「…!?」
こーてんの声がした…?もしかして生きてるの?
私は周りを見てみる。それでもこーちゃんの姿は見えない。やっぱり幻聴…?大丈夫…こーちゃんは生きてるから。
ゆーてん『ゆ…ゆかちゃん…お兄ちゃんが…』
ゆか「え…?」
私はゆーくんが指差す方を見ると、そこにはこーちゃんの無惨のな姿があった。身体中が何かで串刺しにされていてそこら中から血が流れ出していた。そうしているとなにかいる気配がする。物陰を見てみるとさやさんが居た。
ゆか「さや…さん?」
ー数分後ー
ゆか「すみません…嫌なこと思い出させちゃって…」
さや「大丈夫だよ、アハハ…」
さやさんは苦笑いしてそう言う。もう大事な人達を死なせるわけには行かないんだ…。そんなことを考えているとなにかが近づいてくる音がする。
(コツ…コツ…)
ゆか「…?」
ゆーてん「あ…あれって!?」
ゆーくんが指差す方へ目線を向ける。そこにはくじらさんが居た。そしてさやさんがくじらさんに駆け寄る。
さや「くじらさんもいたの〜!?ひとまず安心できる!」
そしてさやさんはくじらさんを抱きしめる。
くじら『……』
さや「くじらさん?どうしたの?元気なさそ」
(ブチッ)
さや『え…あ…あ…くじらさん?』
さやさんの腕が両方とももがれていて、赤い血が流れ出ている。
ゆか「く…くじらさん!?なにしてるんですか!?」
そしてくじらさんが顔を上げる。そこには…大きな口だけがある顔と背中から触手を生やしていた。怪物だ。
さや『い…痛い痛い痛い痛い痛い!!!』
さやさんがその場に倒れ狂ったように痛いと叫んでいる。
ゆーてん『…さやさんはもう少しで出血多量で死ぬよ。助けても意味ない。』
ゆーくんが急に別の人格になったように冷たい声で言う。
ゆか「何言ってるの!!助けられるかもしれないじゃん!!」
ゆーてん『……死んだほうがマシだよ。』
そう言いあっている間、くじらさんのような化け物は消え、さやさんは冷たくなっていた。私は我慢できなかった。ゆーくんを押し倒し馬乗りになり、首を絞める。今までなかった力が溢れ出てくる。
ゆーてん『あ…がっ…急に…なにするの…』
ゆか「何が死んだほうがマシなの!!それなら死ねばいいじゃん!!」
ゆーてん『や…め…て…死んじゃう…』
ゆか「うるさい!!そのまま楽になれば良い!!」
ゆーてん『あ…っ』
やっと息をしなくなった。さやさんに悪口を言ったゆーくんが悪い。私は…悪くない。悪くなんか…あれ?自然に涙が出てくる。どうして?悲しくなんか…あぁ…また一人大切な人を失ってしまった…
“この悪夢がはやく終わりますように”