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勘違い
srnk.
nk side.
最近俺の恋人が冷たい…。
俺が何かをしたのか、とも考えたが身に覚えがなかった。
まさか女が出来たのか…?
いや、ぼびーに限ってそれは無いだろう。
…んー、でも俺と付き合う前は女の子が好きだっただろうし
そう決断するには早いかもしれない。
だが、もし女を作っていた場合本当に嫌だな。
せめて言ってほしかった…じゃなくて、
それはまだ確信してないんだった。流石に早とちりか。
うーん、でもなぁ…いや、本人に聞く方が1番良いよなぁ。
「ぼびー」
と、俺は静かな恋人の背中に向かって声を発する。
「…」
…ん?聞こえてなかったのか…?
「ぼびー…?」
「なに?さっきから」
あ、聞こえてたんだ…。ちょっとくらいは反応してよね。
「ねぇ、俺のこと飽きた…?」
「…どうやろうな」
「濁さないでよ、ぼびー」
「そういうとこちゃう?飽きられるん」
「え…?」
ぼびーにそう言われて、俺は言葉を失った。
覚悟はしていたけど、改めて恋人からこの言葉を言われたら
流石の俺でも…悲しくはあった。
いつもは平気な顔で乗り越えるけど、
それが出来ないほど 凄いショックに陥った。
俺はぼびーに背を向け、布団を頭まで被った。
ぼびーは俺に興味が無いから、泣いてもバレないだろう。
「んぅ…ぐすっ、うぅ…」
と、俺は布団の中で声を殺しながら呻いた。
「なんで頭まで被っとるん…?」
ぼびーがそう言いながら、布団を剥がしてきた。
「え、お前…」
「うぅ…えぇん、ぼびー…」
もうこの際どうなってもいい、と思い
ぼびーに抱き着いた。これで最後になるかもしれない、
ぼびーの温もりが少しでも欲しかった。
最後くらいさ、許してよ。
まだ恋人なんだから…、、
「にき…?」
「ぼびっ、ぎゅって…してよ、」
「え、いや良いけどなに…?」
「ぼびっ、ぼびぃ…」
「どうしたん…?」
俺がお願いをしたら、引き受けてくれた。
ぎゅって、抱き締めてくれた。
この事実だけでも俺は嬉しかった。
そしてぼびーが心配してくれるのも、嬉しかった。
でも、これが最後って考えたらまた涙が出てくる。
「にき?」
「なに…」
「声枯れとるやん、なんで泣いてんの?」
「ぼびーが…」
「俺が?」
「冷たいから…、別の子でもできたんでしょ…、俺のこと好きじゃないんでしょ、最近ちゅーもぎゅーも手を繋ぐことだって無くなったもん。本当は今も仕方なくぎゅーしてるんでしょ…」
「は…?それはほんまにちゃう」
「え…?」
ぼびーの反応は意外だった。
違うらしい…、でも俺から見たらそんなはずがない。
冷たかったのだって、愛情表現をしてくれなくなったのも
全て、事実だ。だから俺は困惑をした。
「冷たかったのはごめん…、やけどお前の事が嫌いとかは本当に無い。なんなら大好きやし。」
「じゃあなんで…ちゅーとかしてくれなかったの…?」
「最近忙しくなってきとって、タイミングとかも分からんくなってきて、自然とそれが減ってきたんかもしれん」
「じゃあ、さっきのやつは…?」
俺はさっきの、’’そういうとこちゃう?飽きられるん’’の発言の
意図を聞いた。
「あれは…シンプルにごめん。からかいたくてそう言っただけで、泣かせるつもりは全然無かった。」
「…なぁんだ、そうだったんだ。なら先言ってよね、勝手に早とちりして泣いた俺が馬鹿みたいじゃん…。」
「ほんまごめん」
「えっ…」
「これで許してくれん…?ごめんな」
と、俺を思いっきり抱き締めてくれた。
俺が潰れそうになるくらい。
ちなみに、’’ほんまごめん’’の後、何が起きたのかと言うと…
ん〜、やっぱりちょっと恥ずかしいから
また今度にするとしよう。その時には惚気も聞いてくれよ。
また次のお話で👋🏻💞
コメント
4件
もうあの当たり前に好きです
うううう性癖にぶっ刺さりましたありがとうございます🙏🏻🙏🏻✨