呑まれそうな夜は

🎤

あー、だめだ

誰か助けて

寂しい

辛い

さっきから涙が止まらない

制作期間に入るといつもこう

さすがに若井はもう寝てるかなぁ

今から呼んでも迷惑だろうな

独りでこの夜を耐えぬかなきゃ

寂しいなー、

インスタライブしよ

ﾎﾟﾁ

（わーもっくんだ！

（たまたま見れた！

あー、優しいな、ファンの子たちは

ｸﾞｽﾝ

（なんか泣いてる？

（泣いてね？

（大丈夫？

いつもは弾き語りをするけど今日は歌う気力もねぇ、

（どうしたんだろう

（今日は弾き語りもない？

🎸（元貴大丈夫？

（若井さんいるじゃん！

（え？！ほんとだ！

え、？嘘でしょ？若井、？

なんでいるの？寝てるんじゃないの？

ｸﾞｽﾝ

とりあえずなんか言わなきゃ

｢あ、みんなごめんね、今日は何もしないかな、｣

あー、やっぱだめだ、自分でもわかるくらい涙声だ

（やっぱ泣いたあとだよね、？

（めずらしいですね、何かあったんですか？

🎸（元貴、これから家行くわっていうか家の前

（ひろぱはや？！

え？いるの？

ﾋﾟﾝﾎﾟｰﾝ

あ、若井きた、

｢じゃあみんなそろそろ切るね、ばいばい笑｣ 

ﾎﾟﾁ

玄関開けなきゃ

ｶﾞﾁｬ

｢やっほ笑きたよ｣

｢あ、若井｣

ｷﾞｭｯ

｢え、？｣

｢よくがんばったね元貴｣

｢あ、｣

あったかい、やばい泣きそう

｢とりあえず中はいろ？｣

｢ん、｣

｢若井。運んでって、｣

｢もちろん、よろこんで｣

｢で、元貴さん？今日はどうしたんですか？｣

｢、、、｣

｢制作期間で寂しくなっちゃった？｣

｢ん、｣

｢寂しかったんだね、ごめんね｣

｢なんで若井が謝るの｣

｢いや？もっと早くこればよかったなって｣

｢元貴、もう大丈夫だよ俺がいるからね｣

｢ん、｣

なんでこんなに優しいの、

ますます泣きそう、

ｸﾞｽｯ

｢元貴、泣いていいよ｣

｢あ、え、？｣

｢ほら、おいで？｣

｢ん、ｸﾞｽｯ｣

｢ありがと、（(ﾎﾞｿ｣

｢どーいたしまして｣

｢一緒に寝る？｣

｢ん｣

｢寝室行こっか｣

｢んー、｣

｢俺抱っこしていく？｣

｢ん｣

｢いこっか｣

｢寝よっか、最近寝てないでしょ｣

｢ねれない｣

｢抱きしめようか？｣

｢うん｣

ｷﾞｭｯ

｢んー、｣

眠くなってきた、若井あったかい、 

｢あ、元貴寝た俺も寝よーっと｣

━━━━━━━━━━━━━━━ 

翌朝

｢ん、？｣ 

あ、寝てた

若井どこいった、？

いい匂いする、

ｶﾞﾁｬ

｢あ！元貴！おはよ！｣

｢おは、｣

｢朝飯できてるよ！いっしょに食べよ！｣

｢ごめん作らせちゃって｣

｢ごめんじゃなくて？｣

｢ありがと、｣

｢さ！食べよ食べよ！｣

｢そういえば若井今日仕事じゃないの？｣

｢あ！！！仕事だ！！！時間やばい！！！いってくる！！！｣

｢いってらっしゃい笑｣

ｶﾞﾁｬ

ありがたいなあ

忙しいはずなのに、わざわざ僕のために来てくれる。

普段は絶対言わないけど大好きだよ、若井

━━━━━━━━━━━━━━━