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そうして、無事に平和式典も終わり、私はまた外出許可を得た。もちろん、大人しく後宮に居る間は皇帝陛下の話し相手をしたし、十分に務めは果たしている。

そう思っていた。


そんなある日、サイア王子様から手紙にて、王都ベルベへのお招きがあった。


うーーん、羽を伸ばして行きたいのは山々だが…

外出許可証は、国内の地域に限るのだ。

外出して、隣国のベルベまで行ったとなれば、大騒ぎだろう。


しかし?

しかしだよ?

ルードラに行くと言って外出許可を取り、こっそりベルベまで行き、その日のうちに帰ってくれば、問題無いのでは無かろうかうか?


私はそんな悪知恵を働かせていた。


そして、その日ルードラの復興を見に行くと嘘をつき、ベルベット国の王都ベルベへ向かった。


ベルベは少しばかり遠かったが、葡萄畑がなだらかに続く、素晴らしい風景の王都だった。


「ようこそ、エティーナ姫。

王都ベルベへ。」


「この度はお招きありがとうございます。」


「早速ですが、あの喫茶店に入りませんか?

苺のパンケーキが有名で…

我が国自慢のワインも出しているのですよ。」


「まぁ!

それは是非行きたいですわ!」


私は甘い物には目がないのだ。


「ははは。

そうしていると、普通の可愛いらしい姫のようですね。」


サイア様はおっしゃる。


「ところで、私をこちらに呼んだのは何かご用件があっての事でしょうか?」


「ご明察。

と言いたいところですが、私があなたとただ話したかった、それだけですよ。」


サイア様はおっしゃる。


「はぁ…」


「ところで、エドババーバの皇帝陛下とはどのようなご関係なのですか?

巷では様々な噂が流れていますが…」


「はぁ…

関係と言われましても…

ただ皇帝陛下は私の部屋に来て政や軍事の事などをお話しているだけですわ。

きっと、良い参謀だと思われているのでしょう。」


私は答えた。


「果たしてそうでしょうか…?」


「は?」


「まぁ、良いです。

と言う事は私にも少しは希望があると言う事でしょうね。」


「希望?

希望とは一体?」


「なるほど…

皇帝陛下もさぞ困られている事だろう…」


サイア様はそう言い、後はなんでもない話をし、私はパンケーキに舌鼓をうった。


そうして、ベルベット国への秘密の訪問は終わり、私はエドババーバ国の後宮へと何食わぬ顔で戻っていった。


それで、済むと思っていた。

その頃の私は恋だの愛だのに本当に疎かったのだ。


その後、ベルベット国に内密で行った事を大後悔することになろうとは…


数日後、私はエドバ城地下の牢屋に入れられた。

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