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紫雲 葵
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鮎
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ヨルシカ様 だから僕は音楽を辞めた
(菖)
菖「考えたってわからないし」
青空の下、君達を待った。風が吹いた正午、昼下がりを抜け出す想像。ねぇ
菖「これからどうなるんだろうね」
美琴「世界をきっと変えているよ」
朱里「だといいけどねぇ。」
進め方教わらないんだよ。君達の目を見た、何も言えず僕は歩いた。
菖「考えたってわからないし、青春なんてつまらないし」
辞めた筈のピアノ、机を弾く癖が抜けない。ねぇ、
菖「将来何してるだろうね、音楽はしてないといいね。」
……困らないでよ。
心の中に一つ線を引いても、どうしても消えなかった。今更なんだから、なぁ
菖「もう、思い出すな」
朱里「間違ってるんだよ」
菖「わかってないよ、あんたら人間も」
本当も愛も世界も苦しさも人生もどうでもいいよ。
菖「正しいかどうか知りたいのだって防衛本能だ。考えたんだ、あんたのせいだ」
菖「考えたってわからないけど、本当に年老いたくないんだよね。いつか死んだらって、思うだけで胸が空っぽになるの」
将来何してるだろうって大人になったらわかったよ。
菖「……何もしてないさ」
菖「幸せな顔した人が憎いのは、どう割り切ったらいいの?」
満たされない頭の奥の、化け物みたいな劣等感
菖「間違ってないよ。なぁ、なんだかんだあんたら人間だ。」
愛も救いも優しさも根拠がないなんて
菖「気味が悪いよ」
ラブソングなんかが痛いのだって防衛本能だ。
菖「どうでもいいか。あんたのせいだ」
菖「考えたってわからないし、生きてるだけでも苦しいし、音楽とか儲からないし。歌詞とか適当でもいいよ」
菖「どうでもいいんだ」
菖「間違ってないだろ。間違ってないよな。間違ってないよな?」
菖「間違ってるんだよ、わかってるんだ。あんたら人間も」
本当も愛も救いも優しさも人生も
菖「どうでもいいんだ…!」
正しい答えが言えないのだって防衛本能だ。どうでもいいや
菖「あんたのせいだ」
菖「僕だって信念があった。今じゃ塵みたいな想いだ。何度でも君を書いた」
菖「売れることこそがどうでも良かったんだ」
菖「本当だ、本当なんだ」
…昔はそうだった、
菖「だから僕は…だから僕は、音楽を辞めた」
コメント
1件
いただきました。第4話、読み終えました。 「考えたってわからない」って何度も繰り返す菖のセリフ、すごく刺さりました。青春のモヤモヤとか、将来への不安とか、あの「満たされない頭の奥の、化け物みたいな劣等感」って表現、めちゃくちゃしっくりくる。音楽を本気でやってた人なら一度は感じる「やってられるか」と「それでも好きだった」の間の葛藤、うまく描かれてるなあって思いました。 「辞めた筈のピアノ、机を弾く癖が抜けない」ってところ、すごく好きです。続き、気になります。