テラーノベル
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とりあえずこの能力は隠しておくことにした。
次の日の朝、今日は雨が降っていた。
まさに悪いことが起きそうなほど天気が悪かった。
今日はちょっと早めに学校に向かった。
「この前買ったタイムリープの本でも読むか」
「もしかしたら手がかりがあるかも」
学校に着いたら一人ぽつんと座っていた。
学年偏差値上位の鈴香さんだ。クールでかっこいいのだがはなしたことないから好みとか全然わからない。
「あら、珍しいわね。こんな早くに学校に来るなんて」
「き、今日はちょっと早めに来ようかなと思ってて、、」
「あぁ、そう」
そう言って鈴香さんは教室を出ていった。
やっぱりかっこいいな、、、
そんな彼女は僕の憧れ、いや、全員の憧れだった。
早くきても何もやることがないから学校を探索した。移動教室や自分の教室しか見たことないから新鮮だった。
「ここは2-Cだから、あの廊下の先までか、」
クラスがかなり多かった。多分五組以上はあるんじゃないかな。
色々見て回って満足した僕は教室に戻った。すると何人か学校に来ていた。今の時刻は七時半。みんな早いんだな〜と思っていた。
その時、廊下を歩いている人影が見えた。
先生かなと最初思った。だが、その人は様子がおかしかった。
そうするとポケットから刃物を取り出して廊下にいた鈴香さんを人質にとってこう言った。
「こいつがいなければ普通の生活ができてたかもしれないのに、お前のせいだ!お前のせいで人生終わった」
鈴香さんのせい、、?どういうことだ?
あの男と鈴香さんになんの関係があるんだ、?
考えていると鈴香さんが口を開いた。
「そうね、あの頃は確かに悪かった。でも今は関係ないでしょ?」
「関係あるさ、お前があんなこと話さなければ父さんと母さんは離婚していなかった。俺も普通に学生として生きていた。」
「だから今度はお前の人生を終わらせてやる。◯す。」
そういうと男は鈴香さんにナイフを何度も刺した。
あぁ、また何も出来ない。僕は立っていることしかできなかった。
そうしているうちに先生たちが駆けつけ、男を取り押さえた。その間に僕は警察と救急車を呼んだ。
事件のことについて色々聞かれたがショッキングすぎて覚えていないと言った。
鈴香さんは病院に運ばれたが亡くなってしまった。
家につき、すぐにベットに横たわった。
また人が死んだのだ。これは間違いなく、神様が僕に与えた試練だと。
気がつくと眠りについていたらしく、顔を上げると今日の朝だった。
急いで鈴香さんを探して鈴香さんに言った。
「今、君の命がすごく危ないんだ。」
「どうしてそんなことがわかるの、デタラメはやめて」
「本当なんだって、僕を信じて!」
僕の必死さが伝わったのか納得したみたいだ。
僕は覚えたての校内を走り回りかくれる場所を探した。
見つけた場所に隠れていると男が入ってきた。
息を殺して潜んでいたら男は教室から出ていった。
男が行ったのを確認して、僕たちも教室から出た。
その後警察に通報して一息ついたところで鈴香さんがポツリと言った。
「なぜ分かったの?現実じやあり得ない」
「な、なんでだろうね、、」
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