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妄想

1 - キルゴン1

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2024年02月08日

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仕方なかった─

自分に光を見せてくれて、親友になってくれたゴンがキメラアントとの戦いで制約と誓約を使い、12歳の体では到底なれるはずもない大人になっていた。カイトを操り人形にし、殺したネフェルピトーを顔が見えなくなるほど殴り、殺した。その制約と誓約の影響と言うべきか、何年も訓練と経験を重ねないと到達出来るはずのない姿に耐えられず、ゴンは意識と筋肉が付いた人の体を失った。

自分にはアルカという弟がいる。3つのお強請りを承認しなければ殺され、お強請りの内容も無理があるものが多い。そんなアルカの能力で俺だけが知っていること、それは「命令」。アルカに命令するとお強請りは無しで聞いてもらえる。だが自分以外の家族はそんなこと知らない故にアルカを恐れ閉じ込めていた。自分はこの弟、アルカも助けたい。その為にアルカを連れ出してゴンの意識と体を元に戻したあとにアルカと家族から逃げようと考えた。

____________________________________

作戦は成功した。あとはゴンを直してアルカと逃げるだけ。良いのか、?ゴンを元に戻して。そんなことを思ってしまった。親友は念が使える方を望むだろう。だが、もう父親のジンさんには会っている。これ以上戦う必要は無い。夢は叶ったのだから。

何よりこれ以上ゴンが危険に晒されて、壊れていくのを見たくなかった。ボロボロになるくらいなら念を捨てて欲しい。一度考えたら止まらなくなった。光を失うのが怖くなった。念が使えなければ、少しでも安全になるかもしれない。ゴンが、壊れる恐れが無くなる、自分の自己中心的な考えなのはわかっている。こんなことを思って念を使えなくしたのなら怒られる、嫌われるかもしれない。ゴンのことは計り知れないけど、嫌われるのも怖かった。でもゴンが居なくなるのはもっと怖かった。だから

仕方がなかったんだ─

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