テラーノベル
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「う〜ん」三つ子は珍しく悩んでいた。両親からもらった手書きの紙と、里親希望申込書を見ている。三つ子がこんなに悩むのは多分初めてだろう。
長女のひすいは、妹二人に比べて口達者で、少し強気で、負けん気も強い。初めて妹のさんごと口喧嘩した時は、高いクオリティを発揮した。身長も体重も、妹二人と同じだ。違いは瞳の色だけ。
次女のさんごは、少しせわしなさがあり、こはくより口達者だが、姉のひすいには劣るが、とても勝ち気なところがある。身長も体重もみんな一緒。違いは瞳の色だけ。 三女で末妹のこはくは姉二人に比べて幾分おっとりしているが、動物のこととなると絶対後には退かない頑固なところがある。そして、冷静めで、少しだけ強気な面がある。違いは瞳の色だけ。
「う〜ん。やっぱ、まりもと水晶は、川下さん家がいいと思う。どう思う?」「いいね。でも先住猫が一匹いるよ。」「それは相性しだいでしょ?トライアルあるし。」というようなことを3時間近く話し合っています。
そして、さらに一時間後、ようやく全て決まった。「お母さん!」ひすいたちは親に、自分が決めたことを話した。どの猫が、どの家族の元へ行くのがいいのか。
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