雰囲気小説です
一生夢をみたままなのかもしれない。
それもそれで幸せなのかもしれない。
小さな頃から望んだ小さな将来を
大きな自分が諦めるのは簡単だけど
それは違うって思いたい。
遠く夢見たおとぎ話のハッピーエンドも
恋も愛も友情も世界も
どれも作り話だって知ってる。
汚い大人になってしまった。
無垢な瞳を世界が奪うから
自分を映す鏡を拒絶したいと願う。
付けられた差と
どうにもならない評価は
どうしてこんなに自分を苦しめる?
主張した芽が潰されるのは
きっと自分が雑草だから
前を向くと眩しくて
後ろに引きずる影も見たくないからって
目を閉じようとする自分を
世界は決して許さない
どうやって生きていくんだろう
これから何があるかもわからないのに
どうやって前を向けるって言うんだ
苦しさを紛らわすためには
何が必要なのか
人間として生きるためには
何が足りないのか
全部全部知らないまま
形だけ大人になってしまったから
やっぱり足を踏みはずしたまま
子どもみたいに悩んでいる
やっぱり苦しんで
脳の真ん中で考えている。
かつて見た夢の向こう側も
いつか信じた物語も
全部嘘だなんていうなら
あまりにも苦しい世界だ
生きるのにそぐわない世界だ
きっと世界が夢を壊す
いつか子どもは世界をみる
真っ暗な世界だ
あまりにも残酷
不確かなものを追って
子どものまま
数字だけを信じるのは
満たされない大人
どっちつかずの存在が
行き場所を失うから
この世界が嫌いだ。
大嫌いだ。
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