テラーノベル
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あの告白の次の日から真中さんの怒涛の攻撃が始まった。
おはようのメッセージから好きだとか、俺のなにが格好いいだとか…現場でもあからさまに俺に好意をアピールする。
共演者の人たちは懐かれてるねなんて言って笑ってるけど、中には真中さんの意図に気付いてる人もいるだろう。
まじで困る。
何度か無理だからって断ったけど、全然退く気配がないどころか日に日にひどくなってる。
告白を断った時の言葉からもわかる通り彼女は相当自分に自信があるらしく、俺が好きとかよりも、手に入らないのが気に食わないようで執着してる感じにも見える。
返信しなくても1日に何通も送られてくるメッセージは、もはや怖いまでもあるわ。
撮影を終えればとは思うものの、撮影を終えたとしても公開までの期間、番宣やらなんやらで一緒に仕事をしないといけないわけで……。
どうやったら諦めてくれるんだ。
ただでさえ最近忙しくて余裕無いのに、こんなくだらないことで煩わされたくない。
あーあ、1人で抱えるの結構キツいかも…。
誰かに相談って考えたときにマネージャーが浮かんできたけど、今のとこの被害はメッセージが多すぎるくらいだから、言ったところでどうにもできなそうだよな…。でも言った方がいいか…?
なんて考えてる時、ふと頭に浮かんで来たのは仁人だった。
…俺が唯一甘えられるメンバー。
マネージャーに言う前に仁人に相談してみるか…。相談ってか、話だけでも聞いて貰いたい。
思い立った俺は仁人にメッセージいれてみる。
【仁人、明日ちょっと時間ある?】
用件を書かずそれだけ送ると、5分もしないうちに返信が来た。
【時間もなにも明日メンバー全員で撮影じゃん。】
確かに明日はM!LK全員の撮影日だ。
でも、撮影中に話すことでもないし、まだ仁人以外に言うつもりはないから、仁人だけに話したいことがあると返信する。
すると、仁人から電話がかかってきた。
え、電話?
「もしもし…?」
『あ、佐野さん?』
「おう」
『なんか歯切れ悪いけどどうしたの』
「…ちょっと、相談したいことがあって」
『………わかった。今から勇斗ん家行くわ。』
「え!?今から?」
『うん、俺さっき仕事終わって送って貰ってる途中だから。家にいるんでしょ?』
「いるけど…疲れてるっしょ?」
『いいの。30分しないくらいで着くから。』
「わかった。」
通話が切れる。
相談って言葉を聞いて、わざわざこちらに向かってくれる仁人の優しさを感じて、胸が暖かくなる。
頼れるリーダーだぜ。
それから20分ほどして、仁人がやってきた。
「おつかれ、来てもらって悪い」
「いや、大丈夫。俺が来るって言ったんだし。それよりも珍しいね、佐野さんが相談だなんて。」
「あー…うん、…まぁ、ね。」
「…なんか深刻な感じ?」
「や、深刻ってわけでもないんだけど」
「ならいいけど、…どうしたの?」
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#YJ
さしいす
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「俺さ、この間告白されたんだよ」
「は?え、恋愛相談?」
きょとんとした顔でそう言われる。
「いや、違う!…告白は断った訳よ。」
「そうなんだ。」
「で……」
なんて説明したらいいんだろう。
断ったけど言い寄られて困ってるってだけなんだけど…。
うぅん、と悩んで俺はスマホを見せることにした。毎日来るメッセージ。
俺はメッセージ画面を告白された日まで遡って仁人に渡す。
「ちょっと、これ見て」
「メッセージ…?」
「うん、」
俺からスマホを受け取り画面を眺める仁人。スクロールして内容を読んでいくうちに段々と眉間に皺がよっていく。
そして、全部読み終わったのか、スクロールしていた指が止まった。
コメント
1件
第2話、読み終えました。仁人が「今から行くわ」って即行動してくれるの、本当にいいリーダーだな〜と感じました。スマホのメッセージ画面を渡したあとの仁人の眉間の皺、あれだけで真中さんの異常さが伝わってくるのが巧い。佐野さんが「一人で抱えるのキツい」と認めた瞬間、仁人を頼って正解だったなと心から思いました。続きが気になります!