『君に触れる』つづき
R18表現ありません
kn視点
このあいだのワイテハウスでの出来事から数日後、俺はスマイルと2人で居酒屋にいた。なぜそんな状況になっているのかというと…
今日は朝から、きりやん、スマイル、俺の3人でアクティブ施設に遊びに行っていた。きりやんによると、一応メンバー全員誘ったらしいのだけど、そんな中来たのはスマイルと俺の2人だけ。普通に体を動かすのは好きだから、とても楽しむことができた。アクティブ施設を出て、居酒屋にでも行くかという話になっていたところ、きりやんが会社の大事な書類を上司に送るのを忘れてて、今お怒りの電話が来た、とか言い出し、帰ってしまった。
「スマイルどうする居酒屋行く?」
「いや、でもきんとき酒飲めねぇじゃん。このまま解散でもいいよ。」
「うーん、俺は普通に居酒屋の飯食いたいし、行こ。」
「分かった。」
ということになり、今、2人で居酒屋にいる。
たわいもない会話をして、2人笑い合う。とても楽しい時間だ。そんな中、スマイルが一息ついて、少し真剣な顔をして話し出した。
「きんとき、そういえばさ、こないだワイテハウスで集まった時あったじゃん。あの日なんかお前、様子おかしくなかったか?」
「…え?どういうこと?」
様子がおかしい…?
「いや、その…さ?」
「…どっちかっていうと君の方がいつもより静かで様子おかしかったと思うけど。」
「たしかに…。」
急になんだ…?意味が分からん。
すると突然、スマイルがガシッとコップを掴んで、酒を一気飲みした。
グビッッッ
ゴンッ
「いやあのさ、お前、俺が寝てる時、俺の頬触ってなかったか?!」
「…..」
は?!あのとき起きてたのかよ…!
「…それはお前の勘違いじゃないの?俺がそんなことすると思う?」
「いや、俺は絶対的確信を持ってる!!」
まじかよ…。とりあえず嘘をつくしかない。今の関係性を維持したいから。
「そんなこと言われても…、俺はやってないよ。」
「そ…うか。じゃあ俺の勘違いだ…、すまん。」
スマイルは口では納得してくれたが、表情はモヤモヤしているままのようだった。
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!