BL、♡喘ぎ、゛喘ぎ、cp要素が含まれます。
地雷がある方、zmemに心当たりのない方は閲覧しないでください。
ほんへ
ここはW軍のとある一室。木漏れ日が差し夥しい量の本に囲まれた悠々たる空間である。軍の雰囲気とは乖離された異質な空間に1人の人間がいた。背面の窓から日光に照らされた浅黄色は神秘的でありながら惹き込まれるような奇妙さを感じられる。
しかし火照った頬は未だ体内に残る炎を銷却できていなかった。
「困りましたね…」
発した言葉と共に漏れ出た空気は彼に蓄積された疲労を察するには十分だろう。
遡ること一週間前。エーミールは幹部のゾムと共に拠点近郊の森林の捜査をしていた。近頃この森林では狼のような生物の存在が報告されている。
「今まではこんなことなかったんやけどな」
「そうですね。体長約3.0m。狼にしてはあまりにも大きすぎます。L軍が研究していた交尾用狼の変異体かと。」
「せやろなあー。それにしても見当たらへん。この森林はさほど広さもないしそろそろ見つかってもおかしくないんやけど。」
突如、葉擦れの音が鳴り、そう言った彼の背後には鋭利な牙を持つ黒い影があった。
ゾムに標的を向けた黒い影はその牙で彼を引きちぎろうとした。
しかし鮮烈な赤を吹き出したのは儚い浅黄色だった。
「エミさん!!!!!」
森林には木霊する化け物の咆哮と緑の彼の咆哮が響いていた。
遥か昔の出来事に感じられるが彼の腹部にできた生傷が時間を主張する。
コンコンと、扉を叩く音と共にゾムの声が聞こえる。
「エミさーん入ってもええか?」
「どうぞ」
承諾を受けた彼は扉を開け私の元へ近づいてきた。
「エミさん体調はどうや?」
「少し体が熱いですね。気怠さも無く思考は明瞭なのですが。」
「んー顔が赤いし熱でもあるんちゃうか」
そう言いエーミールの額に手を当てた。
その瞬間、エーミールは脳が焼け解けるほどの享楽的な電流が流れた。
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L軍が研究していた交尾用狼の牙には発情作用があり、噛まれた人間は微かな風も強風のように感じるほどに感覚が過敏になってしまう。
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擦れる服、耳に触れる空気、目の前の彼の武骨な手。感度が上がっていると言えるエーミールの炎をさらに燃えたぎらせるには十分すぎる状況だろう。
「エミさん?」
ただ額に手を当てているだけにも関わらずemはどんどん紅潮していき次第に下腹部の突起が膨張していく。快楽を逃すかのように腰を動かそうとするがゾムに触れられている以上、不用意に動くことはできない。
「エミさん本当に大丈夫か?今日はもう休んだ方が良いと思うで。」
「あ、ゾムさ、待って、喋らないで、」
ゾムから遠ざかるようにジリジリと椅子を動かそうとするが力が入らない。エーミールの異変に気づき始めたゾムもエーミールの体を意図的に拘束し、耳元に自身の顔を近づける。
「エミさん。そんなにだらしない表情しちゃってどうしたいの?」
「あ、あう、ねぇ、やめ、まって、ほんとに、」
「もしかして…誘ってる?」
「ッッッア゛ア゛、アア、♡ちが、ぃ♡ますぅっ♡」
「エミさんのエミさんはこんなに大きくなって素直なのに、ねぇ?」
ゾムは下穿を押し上げている凶器的なほどに膨張した突起を強く押す。
「アッ♡ア♡ソコ、もっ、と♡押し、てえ♡」
「他にもっと言いたいことがあるんじゃないの?」
「へ♡いや、ないッ♡ウ゛あ゛」
「……あっそ。」
「それなら良いや。体調悪い時にジャマしてゴメンな。俺は戻るわ。」
ゾムはそう言い放ち、顔を耳から遠ざけ男根を押していた左手も手を離す。
「、え?」
「どしたん、エミさん」
「ね、ね、ぞむさん、おねがい、イかせて、お願い」
普段は自ら強請ることなどしないエーミールが必死に悲願している状況にゾムは加虐心が高まる。
「人に頼み事をするときはもっと言い方があるんじゃないの」
あと一歩、イく寸前で止められたエーミールはなんとしてでも劣情を解放するために尊厳など気にしていられなかった。
「ぞむさん♡私の耳と、ちんこを虐めて沢山イかせてください♡」
「まあ及第点やな」
「イけよ。エーミール。」
その刹那、体が壊れてしまうのではないかと錯覚するほどの快楽がエーミールの体を襲い、魚のように全身を仰け反らせた。
「ア゛ア゛ッッッ、♡アア゛ーーーーーーッ゛♡ッ゛ア゛♡♡」
溜まりに溜まった欲求が解き放たれ、イキ続けているエーミールを観ているゾムは優しくエーミールに触れ口付けをした。
「エミさん。もう離してやれないよ。」
それは2人を縛り付ける呪いの言葉だった。
コメント
2件
まってまて尊すぎます…(泣) 誰かお墓くだされ…(泣)
言葉選びのセンスが凄すぎる! 耳責めいいですね!!