来「………っん……ここ、は…?………」
?「…あぁ、気がついたかい?」
来「……あんた、誰だよ。」
?「おやおや、口の利き方がなってないねぇ。…
……まぁいい。」
研1「私はここの研究員さ。……君なら、ここがど
こか分かるだろう?」
来「……………」
研1「君はここの真実に近づきすぎた。本来なら
殺さなければならないのだが……それには
惜しいからなぁ。どうせなら、被検体に
なってもらおうと思ってね。」
来「……はっ、くだらな。…悪いけど、あんたの思
い通りにいくとは思わないほうがいいよ。」
研1「何を期待しているかは知らないが、助けな
ら来ないぞ?今頃彼らは足止めされている
だろうからなぁw。」
来「………………」
研1「何も言えないかw?…………あぁ、そろそろ時
間だ。実験を始めよう。」
そう言って、研究員が怪しげな液体の入った注射器を手に近づいてきた。
来「………ッみんな、ごめん……」
諦めて目をつむったその時。
ドゴォッ!!
大きな音とともに、壁の崩れ落ちる音がした。
研1「ッ!?何故ここにっ!足止めは…」
有「はぁ?あの雑魚どもが?あんなの、足止めに
すらならないから意味ないだろ。」
来「……みん、な…?」
T「来羅!!」
優「待ってて!今助けに…」
研「そうはさせない!どうせならお前たちも被検
体になるがいい!」
突然背後から他の研究員たちが現れ、Tueurを拘束した。
翔「ッ!?」
有「ッおい、放せよ!」
颯「いつの間に…」
優「痛った、やめろよ…!」
研「ふははははっ!ちょうど被検体の数が足りな
かったんだ。そこの2人も、こいつらがどう
なるのか見ていくがいい!」
すると、今まで何も言わず俯いていた蓮が突然口をひらいた。
蓮「………黙っていればやりたい放題…いい加減に
しろよ…?」
研1「…はぁ?」
蓮「こんなくだらない実験に時間を費やしてる暇
があったら、自分たちが今までやってきたこ
とを後悔したらどうだ?」
研「っくだらないだと!?ふざけたことをいうんじ
ゃない!!…あぁ、お前にはわからないんだ。
この実験が成功すれば、人類はもっと進歩す
る…!!」
有「はぁ?お前何言って…」
蓮「あ?お前頭おかしいんじゃねぇの?そもそも
能力なんてあったって意味ねぇんだよ。」
研1「…生まれたときから能力に恵まれている人
間に何がわかるっ!!能力のない我々からす
れば… 」
蓮「黙れッッ!!」
T「っ!?」
蓮「俺は!!能力なんて持ってなかった………!そん
なもの、いらなかったんだ!それなのに…お
前らのくだらない実験のせいで……!!」
そう叫んだ蓮は………泣いていた。
それは、Tueurが初めて見る彼の感情だった。
優「藤波…さん……?」
蓮「好き勝手実験した挙げ句に、力が強すぎて自
分たちでは制御できないからと殺そうとした
くせにっ!!」
研1「いったい何を言って……………ッ!お前は、ま
さか……!」
蓮「あははっ、知ってるのか。…8年前、被検体
であった2人を〝とある事情〟から殺処分し
ようとした結果、研究質から大量の死者を出
し、殺処分予定だった2人はその後行方不明
になった事件……」
風「……………」
蓮「…今から、それを見せてやるよ。」
次の瞬間、翔太郎を拘束していた研究員の首がとんだ。
研2「…ッ!?………」
研3「は………」
研4「…っえ、嘘………」
その場にいた誰も………風雅以外の誰も、何が起こったのか理解できていなかった。
ゴトッ、ゴロゴロ…
首が地面に落ち、それがあったはずの体がぐしゃりっ崩れ落ちるのを見た瞬間、その場は阿鼻叫喚の嵐となった。
研5「うわぁぁぁぁぁぁぁッ!?」
研4「バケモノだぁッ!!」
蓮「あぁもう、うるせぇな…」
その光景は、まるで地獄のようだった。
逃げ惑う研究員たちが、次々と殺されていく。
胴体を真っ二つにされた者。
手足をバラバラにされた者。
体中を斬り刻まれて、失血死する者。
みなが声を上げる間もなく殺された。
蓮「黙って死ね。クソ野郎ども。」
その目は冷たく残酷で、強い憎しみが宿っていた。
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続き待ってましたぁ✨