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「お前ふざけんなよ、」
「ちょ、落ち着けって、!」
「落ち着けるわけないだろ!!
なんで涼ちゃんにあんなことしてんだよ!
俺の気持ち知ってんだろ?!」
荒ぶった声が音楽室に響く。
「もういい…」
ギターケースを乱暴に持って
ドアをバンッと閉めて出て行ってしまった。
「元貴…ごめん、!!追いかけてくる!!」
「はーい」
元貴はクスッと笑った。
「ひろと!!」
廊下に響く美しい声。
「結局涼ちゃんも元貴が好きなんだろ?」
その声は震えていた。
「違うよ!!ほんっとに誤解で!!」
「月が綺麗って意味教えて貰って、、」
「どうしていいのか、わかんなくてっ、」
滉斗の動きが止まる。
「俺思ってた。」
その瞳は潤んでいた。
「涼ちゃんには俺の気持ちなんて
届かないって。」
涼架は首を横に強く振る。
「違う!届いたよ!僕が馬鹿なだけで、!」
1歩近づいて滉斗の手を掴み
涼架の胸に触れさせる。
「でもね、今は分かるよ。嬉しかった。 」
「ほら、僕の心臓バックバク!笑」
「涼ちゃん…」
「だから僕からも言わせて?」
「月が綺麗ですね〜!( ◜▿◝ )」
涼架はいつものニコニコ笑顔で言葉を発した。
「ほんっとにごめん、カッとなって、」
そう言いながら涼架を抱きしめた。
「んふふ謝るなら元貴に謝ってよ〜!笑」
「あ、そうだった、笑」
「わっ!」
後ろから突然声がした。
「わ、っ、?!まじやめろバカ!!」
「あっはは笑おもしろ笑」
「ちょっとぉ!僕もびっくりしたぁ!笑」
「…元貴ごめん、」
「もーいいよ笑2人繋がったし?」
「しかも、俺も俺で悪いから笑」
「謝ろうとはしないんだね?笑」
その涼架の言葉でなんだか幸せと感じられた。
「じゃ、俺はここで!また明日!」
廊下の電気が2人を照らす。
素敵な日々が始まりそうな予感。