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「敦士、止めるな。俺は確かめたかっただけなんだ」

「何をですか?」


窺う視線で僕を見つめる、健吾さんのまなざし。彼の不安が滲み出ていたので、あえて微笑んでみせた。


「おまえが創造主に、変なことをされていないか心配になって。あとは――」

「はい……」

「こうしておまえに触れられるのは、俺だけだって、アイツに見せつけてやろうと思った」

「大丈夫ですよ、健吾さん。僕は貴方だけしか見えていないですから。たとえ創造主さまに誘われても、ちゃんと断ることができます」


掴んでいた手首をぱっと放して、健吾さんの下半身に触れた。


「うぅっ!」


腰を引きながら小さく呻いた声を聞いただけで、もっともっと責めたくなる。

昨夜散々、互いを貪り合ったせいもあるだろう。触れた手の中にある健吾さんのモノは、ちょっとだけしかカタチを変えていなかった。


「健吾さんの言うとおりに、今からしちゃいましょうか。創造主さまが妬いてしまうくらいの、熱いコトを」


下半身をまさぐっていると、健吾さんの力が抜けるので、簡単にマウントをとることができた。


「んんっ…ヤるのはいいが、時間、は大丈夫なのか?」


時間を気にする健吾さんの言葉で、部屋にある掛け時計に視線を飛ばした。


「あと1時間弱あるんで、余裕です。それよりも健吾さんの躰のほうが心配なんですが、大丈夫ですか?」


腰がつって目が覚めたという、彼の躰を心配したのに、大丈夫なことを証明するためなのか、下半身を責める手の動きに合わせて、腰をいやらしく上下させた。


「おまえが俺を求め続けるのなら、いくらでも提供できる体力くらいはあるからな。遠慮なく愛してくれ」


健吾さんの両腕が首に絡まり、ぐいっと顔に引き寄せられた。


「敦士、愛してる……」

「僕も健吾さんを愛してます。貴方に逢えて幸せです」


胸に溢れる想いを込めて、唇を押しつける。何度もキスを交わしているというのに、健吾さんから与えられるものは、毎回ドキドキしてしまって翻弄されまくりだ。


「敦士…んっ、もっと――」


貴方に逢えて、求められる喜びを知った。愛される幸せを知ることができた。


「健吾さん、大好き」


これからもこうして、貴方を愛し続けていきます。死がふたりを分かつまで――。


お終い


最後まで閲覧、ありがとうございました。

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