イザナが佐野家に行く話
⚠︎イザナが佐野家にいます⚠︎
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「エマー万次郎ー集合!!」
始まりは真一郎のその一言だった
「何ー?」
「どうしたの?」
いつも通りのつまらない話かと思ってるような表情で向かってくる二人
「お前達にお兄ちゃんができるぞ!」
「え、まじ?」
「本当!?」
二人は嘘だという表情と驚きの表情、そして喜びの表情
「…………黒川イザナだ」
二人はイザナを見た瞬間、イザナに飛びついて
「俺、佐野万次郎!!今日からお前は佐野イザナだ!」
「うち、エマ!エマだよ!覚えてる?」
とわいわい話しかける
イザナは困った表情で真一郎に助けを求める
「こらこらーイザナが困ってるだろ?」
真一郎がそう言うと万次郎とエマはしぶしぶ離れていった
真一郎はイザナに部屋を教え、その後は万次郎に任せた
イザナが部屋に入り、少ない荷物を片付けているとこんこんとノックをする音が聞こえたイザナは驚いた
「ねぇニィ、オレ東京卍會の総長やったんだ。だからダチ連れてきたりする時は言うね。イザナ細いし心配」
万次郎は困惑しているイザナにスラスラと言いたいことだけを言ってじゃっと帰って行った
一週間後また万次郎がこんこんとノックをした
イザナが入ってと言うと万次郎は失礼~と部屋に入った
「今日、天竺と抗争だからもう行くね。イザナは一人で大丈夫?」
「大丈夫だ、オレも出掛ける」
万次郎は安心した顔で部屋から出ていった
万次郎が約束の場所へ行くと見覚えのある顔があった。黒川イザナだ
黒川イザナは天竺の総長だったのだ
「どうした、マイキー?黒川イザナが気になるのか?」
「い、いや。黒川イザナって天竺の総長…なの?」
ドラケンはそんなんも知らなかったのかよ!?と驚いているが万次郎にとってはそんなことわからないくらいに困惑していた
万次郎が困惑している間に抗争は始まったらしい。
周りが騒がしい
「イザナ…?」
万次郎が困惑しながら名前を呼ぶとイザナが急に腹目掛けて拳を一つ
突然のことだったが少しガードを出来たおかげで大丈夫だった
「オレっイザナと戦いたくねぇ!」
「は?知らねぇよ」
イザナは聞く耳を持たずに蹴りを一発
万次郎は避けれなかったため地面に倒れた
「は?何故避けない。お前なら避けれるだろ?」
イザナはきょとんとした顔で尋ねてくる
「だ、から!オレは戦いたくないんだって!」
「だから知らねぇよ”って!」
また蹴りを一発
「てゆーかそもそもオレらは血が繋がっていない。何故そこまでオレに構う」
「血が繋がってなくても、兄弟。家族だから、だよ」
「ねぇ、イザナ。わかってる?オレは、“黒川イザナ”だから優しくしてるんだよ。だから血の繋がりなんて関係ないんだよ」
「ま、じろ……ごめ、ごめなさっ」
イザナが急に号泣するから皆驚いて動きを止めてしまった
「い、イザナ!?どうしたんだ?!帰る…?」
イザナが小さく頷いたのを合図に解散になった
万次郎はイザナが何処かに行かないよう手を繋ぐ
「ま、じろ……」
「どうしたの?大丈夫?」
「オレ、こんなに優しくされたの…初めてで……」
「よく、わかんなくて……でも血の繋がりが大事だって………」
「大丈夫、大丈夫だよ。これからも優しくするよ、約束。だから慣れてこ?」
イザナはまた小さく頷いた
「大好き」
イザナは小さく呟いた
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