「あら、もう始めてらしたんですか? 蘭丸さん」
ドアの向こうから聞こえたその声に、隊長さんは、 「やべっ」とでも言いそうな表情になる。
隊長さんが目を離した隙に、
晴明は、自分の服を掴み、震える手で身体を覆った。
『が、学園長……?それに他の皆も、、どうしてこに……』
周りには、学園長の他に
佐野君や恵比寿先生、明くんがいた。
「別に、僕はただみーくんが行くって言うから着いてきただけ”……」
学園長は部屋の中に一歩踏み込む。
表情は読めない。
けれど、少しズレた面の隙間から見えるその瞳だけが異様な冷たさで晴明を見据えていた。
「本当に、蘭丸さんは、、先に帰ると言ってましたけど……まさか先に始めるなんて……」
「ほんと、僕がお兄さんの初めて貰いたかったのに、、残念」
「大丈夫だよ〜、まだちょっとしか挿れて無いから、ほぼ処女と一緒だって」
隊長が冗談めかして言う。
「それもそっか!」
それで納得するのか明君……
学園長は無言のまま、ドアを閉めた。
カチリ、と鍵が回る音がした。
晴明の喉がひゅっと鳴る。
——出口が、また消えた。
「蘭丸さん、貴方は本当に……まったく、手順を守らないんだから」
学園長の声は淡々としていて、怒っているのか呆れているのか分からない。
その声音がかえって恐ろしく、晴明は動けずにいた。
「だってこんな可愛い顔がいたら待ってられないじゃん!!」
「可愛い顔なのは認めますが、それとこれとは違うでしょう?」
「あ、そうだ、貴方もおとなしくしていてくださいね。もし逃げようとしたら……」
その先の言葉は、曖昧に濁された。
けれど、言われなくても理解できた。
脅しでも、冗談でもない。
学園長は視線を晴明から外すと、皆に小声で何かを告げた。
二人の間で交わされる言葉は遠く、内容は聞き取れない。
けれど、確かに「晴明」という名前が含まれていた。
胸が締めつけられる。
何が目的なのか分からない。ただ、ここが安全ではないことだけは分かる。
(……ここから、出なきゃ)
喉の奥で震えるその願いは、まだ声にならなかった。
えと、恵比&佐野のセリフ一つもありませんね。すみません🙇♀️
キャラ多いと、どれかしらにセリフ集中して他のキャラの事を忘れる癖がある主です
そして、話がよく分からなくなるのは、語彙力がないせいなので、何となくで汲み取ってください。一応ご了承くださいまし
コメント
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えっ、語彙力?そんなの気にしなくていいんだよ★★ うちの方がまじで分からない話書いてるから!!! 今日連続2話だよね?! 偉いね!頑張ったね!!大好きぃぃぃぃ!!!!!❤️❤️❤️