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〜廊下〜セーラ「今日の放課後は何しようかなぁ~♪」
リリア「おっ、セーラ!いいところに」
セーラ「あれ?リリアさん。どうしたんですか?」
リリア「実はお主にお願いがあるんじゃ」
セーラ「何ですか?何でも引き受けますよ」
リリア「それは頼もしいのう。実はマレウスのことで相談なんじゃ」
セーラ「マレウスさんの事?何かあったんですか?」
リリア「実はマレウスは式典服をあまり着れなくて拗ねているのじゃ」
セーラ「え⁈式典服をあまり着れてないってどういうことですか⁈」
リリア「それはあやつ招待されないのじゃ。入学式もじゃ」
セーラ「…ハァ〜⁈」
リリア「⁈」
セーラ「その人何様なの⁈嫌がらせか何か⁈最っ低~!」
リリア「クッ、クハハハハ!」
セーラ「何故そこで笑うんですか」
リリア「いやぁ、すまない。やはり、お主ならそう言うと思ったわ」
セーラ「あたり前ですよ。仲間はずれですよ?最低でしょ」
リリア「そうじゃな。だからこそ、お主にお願いしようとしたのじゃ」
セーラ「そうだったんですね」
リリア「本題はあやつに式典服を着させる機会を考えてほしいのじゃ」
セーラ「なるほど。ん〜…」
リリア「難しいかのう」
セーラ「あ!この考えなら…」
リリア「何か思いついたのか?」
セーラ「はい。ですが、成功するか分かりません。この考えはたくさんの協力が必要です。それでもいいですか?リリアさん」
リリア「もちろんじゃ」
セーラ「この考えはリリアさんが好みそうですからね。では、少しずつ作戦を開始しましょう」
リリア「うむ」
ー数日後ー
〜ディアソムニア寮 談話室〜
リリア「マレウス。お主に手紙が来ておる」
マレウス「セーラか?」
リリア「いや、名が無いのじゃ」(マレウスに渡した)
マレウス(受け取った)「これは…招待状?」(開けた)
“マレウス・ドラコニア様
今夜、この場所に式典服を着ておこしくださいませ”
リリア「よかったじゃないか。招待状じゃぞ」
マレウス「あぁ。しかし、一体誰が?」
リリア「まぁ、いいじゃないか。楽しんで来い」
マレウス「そうだな。分かった」
一夜ー
〜メインストリート〜
マレウス「会場はどこだ?」
???「お持ちしておりました」
マレウス「誰だ⁈」
???「僕は主催者の案内役です。マレウス・ドラコニア様ですね」
マレウス「あぁ」
???「では、こちらへどうぞ」
〜体育館前〜
皆「パーティ会場へようこそ!!」
マレウス「ッ!これは…」
???「驚きましたか?マレウスさん」
マレウス「!その呼び方は…」
セーラ「はい、そうです。セーラでした〜。びっくりしました?マレウスさん」
マレウス「あぁ。これは…」
リリア「うむ。マレウスのためにセーラ達が協力して催しをしてくれたのじゃ」
セーラ「みんな心良く引き受けてくれたんです。ゴーストのみなさんも」
マレウス「…そうか」
セーラ「え⁈もしかして、嫌でしたか?」
マレウス「まさか。ふふっ、とてもいい気分だ。ありがとな」
セーラ「いえいえ。でも、ダメだったらどうしようと思っちゃた」
グリム「そんなことより、パーティー始めるんだゾ!腹減ったんだゾ〜…」
セーラ「わかった、わかった。急かさなくても食事は逃げないよ。さぁ、皆さんパーティーを始めましょう」
皆「おぉ~!」
ー数分後ー
セーラ「では、最後に僕のパフォースでラストを飾ります!」
カリム「どんなのやるんだ?」
セーラ「まぁ見ててください、カリムさん。皆さん、空を見てください。いきますよ〜!3・2・1!はい!」
キラキラ(魔法を使った音)
魔法で花火をたくさん打ち上げた
マレウス「これは…」
リリア「おお、すごいのう」
セーラ「まだまだ!どんどんいきますよ!」
キラキラ(魔法を使った音)
今度は花の雨やシャボン玉を魔法で出した
アズール「相変わらずですね、セーラは」
ジェイド「ええ、全くですね」
フロイド「セーラ~。俺もいい?」
セーラ「もちろん!皆さんもどうぞ!」
エース「やろうぜ、デュース!」
デュース「負けないぞ、エース!」
グリム「ふな〜!俺様も!」
わいわい(皆がセーラと同じようにパフォーマンスを始めた)
マレウス(セーラはやはり凄いな…)
セーラ「マレウスさん」(小声)
マレウス「ッ!セーラ!」
セーラ「シー!🤫ちょっといいですか?皆さんに気づかれないように」(小声)
マレウス「分かった」(小声)
〜購買部前〜
セーラ「ふぅ。なんとか抜けだせましたね」
マレウス「いいのか?ほっとおいて」
セーラ「まぁ、なんとかなりますよ。あと、あのパフォーマンスした私は偽者、つまり分身なんです」
マレウス「なるほど。だから、お前がここにいるのか」
セーラ「はい。実は、お願いと聞きたいことがあって」
マレウス「いいぞ。何を望む?」
セーラ「まずパーティーは楽しかったですか?」
マレウス「あぁ。とても楽しかったです」
セーラ「よかったぁ。お願いは…一緒にこの星の夜のもとで踊っていただけませんか?」
マレウス「!」
セーラ「やはり、ダメですか?」
マレウス「いや、大丈夫だ。少し驚いただけだ」
セーラ「じゃあ…」
マレウス「もちろん、いいぞ」
マレウスとセーラがワルツを踊り始めた
マレウス「セーラ、どうして僕を誘った?」
セーラ「え?」
マレウス「こういうのはアーシェイングロットでもよかったんじゃないかと思って…」
セーラ「確かに星の舞踏会という自分の催しとして開催しましたからね。でも…マレウスさんとの思い出作りにもいいかと思って貴方を誘ったんです」
マレウス「!…フッ、フハハハハ!お前はそういう奴だったな」
セーラ「?」
マレウス「なんでもない。ありがとう、招待してくれて」
セーラ「はい。いつでも歓迎します」
ワルツが終了し、セーラはカーテシーをして、マレウスはボウ・アンド・スクレープをやった
〜to be conteneu〜
【あとがき】
最後のカーテシーとボウ・アンド・スクレープはヨーロッパの貴族社会における伝統的なお辞儀です。カーテシーは女性のお辞儀でボウ・アンド・スクレープは男性のお辞儀です。カーテシーは皆さんのイメージではお姫様みたいなスカートを少し広げてのお辞儀です。私のちょっとした豆知識でした。