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放課後の体育館。
鈴(倫太郎、いるかな?)
ヒョコッ
倫「ほら!そこ!もっと早く回せ!」
部員「はい!」
鈴(倫太郎、頑張ってる)
倫「?あ、リンリン!」
倫太郎が、走ってこっちに近づいてくる。
倫「なにしてんの?」
鈴「え、暇だったからチラッと見ただけ」
倫「そっか。よかったら、マネージャーになる?」
鈴「嫌だ」
そう言い、鈴は帰宅して行った。
鈴(マネージャーか、、、でも、バァバの仕事の手伝いあるし、無理か)
ーーーーーーーー
帰宅。
鈴「ただいまー」
バァバ「あ?帰ったのかい?ちょうどよかった。今忙しいから、さっさと着替えて手伝いな。」
鈴「わかった」
鈴は、仕事の正服に着替えてバァバの手伝いをした。
ーーーーーーーー
手伝い終了。
鈴(そういえば倫太郎って、昼食毎回サラダだよな。たまには、作ってやるか)
そう思い、鈴はキッチンで弁当を作っていた。
プチッ
鈴「痛った!」
(あー、指切っちゃった、、、。お弁当には、入ってないから大丈夫か。絆創膏貼ろ)
鈴は、指に絆創膏を貼り弁当作りを再開した。
ーーーーー
弁当完成。
鈴「できた!」
(意外と上手くできた気がする!)
鈴の機嫌が良いまま、次の日を迎えた。
ーーーーーー
次の日、放課後。
鈴「倫太郎、ちょっといい?」
倫「どうした?」
鈴「これ、、、」
弁当を差し出す。
倫「もしかして、これって!!」
鈴「昨日、作った、、、食べなくてもいいけど!」
倫「いやいや、いただきますよ〜。?リンリン、この指どうしたの?」
鈴「あ、昨日使ってる時に切った」
倫「は?」(色々なフラッシュバック)
倫「なにしてんの?」
鈴「え(汗)、」
倫「何で、作ったんだよ!(💢)何で、こんなんになるまで、弁当なんか作って!出来ないくせして、作ろうとすんな(💢)!」
鈴「、、、なにそれ、、、」
倫「!!あ、ご、ごめん!今の全部う」
鈴「もういいよ!!(泣き)」
倫「違う!鈴!話を」
鈴「倫太郎なんて、大っ嫌い!!!」
ダダダダダッ!!
鈴が泣きながら走って、帰って行った。
倫「はぁ、何で俺ってこうなんだよ、、、」
後悔しながら、1人孤独に部活が始まる、体育館に向かった。
ーーーーーーーー
倫太郎『過去』
倫「母さん!母さん!今日の弁当なに?」
母「今日は、倫が大好きなハンバーグだよ」
倫「やったー!!」
母「ふふ」
倫「母さん、指どうしたの?」
母「ちょっと料理している時に、切っちゃったの」
倫「痛そう、、、」
母「大丈夫よ」
5年後、、、
倫「母さん、その腕と顔、どうしたの?」
母「何でもないよ。ちょっと、転んだだけ。それよりも、倫?バレーは、どうだった?」
倫「普通だった。一応勝ちはしたけど、、、」
母「この調子だと、倫は、すぐにプロになっちゃうね」
倫「、、、うん。そうだね」
5年後
倫「母さん、傷増えすぎじゃない?やっぱ、なんかあるんだろ」
母「何にもないよ?」
倫「嘘つけよ!(💢)あいつに(父親)やられてんだろ!歯向かえよ!言い返せよ!」
母「、、、」
倫「なんで、、、なんで、黙ってんだよ!!」
母「私は、倫を守りたいんだよ」
倫「ふざけ、、、守るって、なにからだよ!オヤジからか?俺は、自分で自分自身を守れる!お前みたいに、弱くない!弱いくせに、頑張ろうとすんなよ!みっともないんだよ!ムカついてくるんだよ!」
母「、、、ごめんね。倫」
次の日の朝。
倫「母さん、今日の部活だけど、、、!!」
倫太郎の目には、酷い光景があった。
倫「母、、、さん?」
血まみれの床。母の横たわっている体の隣にある、赤黒く染まったナイフ。
倫「俺の、、、せい、、、か、、、」
そこから、彼の意識は、なくなった。
そして、母も亡くなった。
ーーーーーーーー
部活動中。
倫「はぁ、はぁ、、、くっそ!」
(ヤバい、変なの思い出した、、、)
同期「おい、リン。大丈夫か?」
倫「なにが?」
同期「息上がってるし、顔真っ青だぞ?」
倫「大丈夫、大丈夫。これぐらい、、、」
母『これぐらい、大丈夫だよ』
倫「あぁーー!くっそ!消えろよ!俺の頭から!早く消えろよ!うるさいんだよ!いつもいつも!なんで、消えてくれないんだよ!」
同期「おいおい!どうした!落ち着けって!」
倫「うるさい!黙れ!もう、、、やめてくれ、、、」(涙目)
同期「おい!リン!一旦座れ!おい!みんな手伝え!」
同期B「なんの騒ぎだよ」
同期「リンが、おかしくなった。誰か、バケツと濡れたタオル。監督も呼んできて」
部員3人「「はい!」」
同期「リン、一旦深呼吸だ。」
倫「ふー、はー、ふっ、ハヒュッ、ハッ、カハッ!まっ、やば、ハッ、ヒュッ、ハァッ」
同期「やばい!過呼吸だ!リン!深呼吸だ!ゆっくり!吸って、吐いて、吸って、吐いて、ほら、ゆっくり」
倫「ヒュッ、ハッ、ヒュッ、ゴボッゴボッ!」
同期「ゆっくりだ!」
コーチと監督がやって来た。
コーチ「倫太郎!しっかりしろ!」
監督「他の子は、倫太郎の荷物をまとめて置きなさい。」
部員「はい!」
コーチ「倫太郎!深呼吸だ!」
倫「ハッ、ふっはぁ、ゴホゴホ!はぁ、ヒュッヒュ」
監督「倫太郎?聞こえるか?倫太郎?」
倫「かん、とく、、、俺、、、はっ、ヒュはぁ、ヒュカハッ」
監督「おうおう、まずは、落ち着きなさい。ゆっくり、ゆっくり、」
倫「ふっ、はっ、カハァッ、、、はぁ、フハァッ、はぁ、、、はぁ、、、はぁ、、、」
監督「よしよし。その調子だ。親を呼ぶから、少し待ってなさい。」
倫「!!ダメ!ッ!!」
監督「ダメなのか?」
倫「あいつは、、、はぁ、はぁ、いや、なんです、、、」
監督「では、どうするんだ?」
倫「すぐ、、、おさまり、、、ますんで、、、」
監督「なら、保健室で休みなさい。」
倫(コクリ)
監督「誰か、手伝ってあげなさい」
同期「俺行きます!ほら、リン。捕まれ。立てるか?」
倫(コクリ)
そうして、2人は保健室へと向かった。
ーーーーーーーー
保健室。
同期「ほら、ここで横になっとけ。スッキリするまで、ここにいるから」
倫「、、、ありがと」
同期「なんか、悩みでもあんのか?」
倫「、、、リンが、あいつと重なって、、、」
同期「、、、瑞稀(みずき・倫太郎の母)さんか」
倫「リンが、弁当作ってくれて、、、でも、あいつ指に怪我して、、、最初の頃のあいつと、、、被って、、、それで、、、ヒック、ハッ、ハッ、また俺、、、おんなじ事、、、はぁ、はぁ、ヒュッ、ハヒュッ」
同期「おいおい!落ち着けって!また、過呼吸になってるぞ!」
倫「ヒッ、ハッ、はぁー、フッ、はぁー、はぁー、ふーー、はぁーー」
同期「落ち着いたか?」
倫「だいぶ、、、」
同期「また、なんかあったら言えよ?言うだけでも、心は少し楽になるからな。」
倫「わかったよ」
同期「少し、寝てろよ。俺はここにいるからな」
倫「リンリンだったら、余計寝れたかも、、、」(小声)
同期「あ?なんか言ったか?」
倫「いいえ。なにも」
同期「さっさと寝ろ」
倫「ありがと」
同期「あいよ」
ーーーーーーーー
部活終了。
同期「起きろ。部活終わったぞ」
倫「う、、、体痛い、、、」
同期「ドンマイだな。ほら、行くぞ。歩けるか?」
倫「まあまあ。」
同期「なら行くぞ。あと、明日ちゃんと鈴さんに謝れよ?」
倫「分かってるよ、、、でも、明日じゃなくても、、、」
同期「お前、今週の大会に来てもらえなくなるぞ?」
倫「!!」
同期「嫌だろ?」
倫「まぁ」
同期「なら、明日だ。いいな?」
倫「はい、、、」
ーーーーーーー
体育館。
倫「監督!お騒がして、すいませんでした!」
監督「大丈夫、大丈夫。人は、みな支え合っていかないといけないからな。体には、気をつけるように」
倫「はい!あざした!」
監督の退室。
倫「集合!」
全部員「はい!」
倫「え〜、この度は、本当に申し訳ありませんでした!次からは、体調管理を徹底していきます!」
全部員「「あははは!!」」
倫「なんだよ!(赤面)」
部員A「柄にもない事言わないでくださいよ!」
部員B「そうですよ。支え合うのは、当然ですよ」
倫「あ、ありがとう、、、」
部員C「もしかして、リンさん!顔、赤くなってます?」
倫「なって、ねぇよ!いいから、解散だ!明日も部活あるからな!」
全部員「「はい!」」
ーーーーーーーーー
次の日。
倫「リン!」
鈴「、、、なに?」
倫「えっと、、、昨日は、マジで悪かった、、、」
鈴「えー」
倫「な!マジで、悪かったって!リンの飯食べたい!見たい!」
鈴「、、、」
倫「あと、、、今週の大会の応援に、、、来てください、、、」
鈴「、、、」
倫「、、、」
鈴「考えとく。あと、ちょうど今日のお弁当は、大きめにしてあるから、、、一緒に食べる?」
倫「食べます!!」
鈴「あと、、、料理の仕方教えてね」
倫「任せてくださいよ」
ーーーーーーーー
end