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戻ってきた弥奈の表情を見て、気になった杏葉は席を立って近づく。
「どうしたの、弥奈?」
「ん? どうもしないよ」
弥奈は、杏葉がいると見せる幸せそうな笑みを浮かべる。
「なにもなかったら、弥奈はそんな悩んでいるような顔しないでしょ?」
「え~、それって、私がいつも能天気みたいじゃん」
「でも」
「大丈夫だよ。私だって、ちゃんと悩むことだってあるんだから」
ぷくーっと頬を膨らませるのは、いつもと変わらない。
だけど、初めて見る表情が、 妙(みょう)に気になってしまう。
「おい、そんなとこでつったって、どうしたんだ?」
印刷したプリントを手にした隼がやってきた。
「あのね」
一緒に出ていった隼なら、事情がわかるかもと、杏葉は聞こうとする。
だが、昼休みの終わりを告げるチャイムが鳴ってしまう。
「さっさと席につけ~」
いつもは遅れてやってくる地理の教師がやって***********
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