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「ギャハハ!犯罪楽し〜!!!」
「おーい!!ささてぃっく誘拐しようぜ!!」
「いいねそれ!!」
随分と懐かしい夢を見た。
ローレンとかイブとかアイツらとギャングやってた時の夢。
そんなローレンも今や署長となりこの街の治安を守ってる訳だが。
でも裏では犯罪やりたいとか人殺したいとか銃撃ちまくりたいとか悪っっるい感情いっっぱいあんのに
それでも警察育てて犯罪者一丁前に捕まえて市民に良い署長ですよ〜って顔してんだ…ヤベェなあいつ
人間の裏面ってこえー…
てか、犯罪したいならすればいいのに、なに警察やってんだよ
根っからのギャングの癖してよォ〜
ま、思っても言わねーけど
今楽しめてんなら良いけど、ちょっとでもそうじゃないとこ見せたらすぐ堕としてやるからな
俺はファミリーだった頃をずっと忘れてねぇんだよ
ぜってぇお前はまたこっちに堕ちてくる。
だって俺たちは__
朝起きたらフレンやメロコ、意外なことにレオスまでもが何やら騒いでいた。
「はよーどったん?」
「これ、!これ!」
「……は?」
見せられたスマホの画面にあったのはあの緑の髪の記者の記事で
題名は、
【警察署長ローレン今度こそ本当の闇落ちか?!】
にじサントス警察・署長であるローレン・イロアス氏。4日前から行方が分からなくなっていたが昨夜0時0分丁度に白と黒のパーカーを着てユニオン強盗を行っていたことが判明……
スマホに目が釘付けになり声の出なかった俺を不思議に思ったフレンとメロコが大丈夫かと声をかけてきた。でも正直大丈夫なんかじゃなかったしあいつらの声なんてほぼ聞こえてなかった。なぜなら…
「……くっ…ははっ…」
頭がおかしくなるくらいなにも考えられなくなるぐらい嬉しくて楽しくて、
幸せだったからだ。
「ちょっとローレン迎えいってくるわ」
「えっ…?」
フレンとメロコの困惑した声が聞こえる。気がつけばレオスはどこかへ居なくなっていた。同期に話を聞きに行ったのか
でもそんなこと気にしてられなかった。
だってやっとこっちまで堕ちてきたんだ。
なぁ、
「ローレン」
声をかけて振り向いたローレンの服装は前のDropsの時と同じ服で、目は可哀想なくらいパンパンに腫れてた。
誰に泣かされたんだよ。
「…お前目やばい事になってんぞ〜……誰に泣かされたんだよ。言え、そいつのこと殺してやるから」
ふざけたように目を指摘したら恥ずかしがるでもなく噛み付いてくるでもなく目を逸らしただけだった。
これはダメだと軽い脅しのようなことをしたら弾かれたようにパッとこっちを見てあの力強い目でじっと見てくる。
あぁ、なるほど、警察の奴らか。
そうわかると同時に酷く黒い感情が湧いてくる。
アイツら、俺らからローレンを奪ったくせにそのローレンを悲しませんのかよ。
2度目だぞ。ふざけんなよ
そんな黒い感情に浸っているとローレンがゆっくりと口を開く。
「んなことやらせるわけねぇだろ。俺は…おれ、は…警察、……」
段々と言葉に詰まっていって、最後の方は小さい声で夜中の静かなところだったから聞こえたレベルだ。
そりゃそう。あんな記事も出ててこんな格好してんのに「俺は警察署長だ」なんて言えるわけない
「なぁ、ローレン。もういいだろ。一緒に堕ちようぜ。」
ローレンは黙りこくっていて、顔は伏せられてるから表情は見えない。でも分かる
こいつは揺れてる
「……なぁ、俺たち」
「ふ…ファミリー、だろ?」
吹っ切れたのかなんなのか、さっきまで伏せていた顔をフッと上げるとニヤリと悪い顔をして不敵に笑って言う。
「一緒に堕ちてくれんの」
「色は赤な」
「もちろん」
「イブとアルスさんも誘おう」
「どうせならエビオも」
「いいね。あいつならどこまでも来てくれるよ。」
さっきまでの沈黙がうそのようにポンポン話が進む。
あ〜…最っ高!!!!
「今日何する〜?」
「パシやりたくね!?」
「やりた〜い!!」
「じゃあ今日パシ?」
「警察ボコそうぜ〜」
みんなでぎゃはぎゃは騒いでるのを少し離れたところで幸せそうに目を細めて見るアイツに近づき聞く
「今幸せ?」
「はぁ?なに急に」
少し笑いながら言ったアイツは少し沈黙を作った後に言う
「 」
ってね