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ーセガワー
俺はいつも真面目に考えたことがなかった。
だって、真面目に考えずとも上手くいったから
俺の名前はピーーーーー、ここで使う名前はセガワ
20歳の大学生
俺は自分のことをよく知ってる
自分でも嫌と言うほど分かる整った顔
ぱっちりとした二重も、薄く色付いた唇も、高い鼻も……
まぁ、自分で頑張るなんて面倒くさいしちょうど良いんだけど
今日も俺の周りに群がるブス、ブス、ブス
こんな俺にも、その俺に群がるクズ共にも反吐が出る……
あ”ー……死にてぇ…。
今日も暇つぶしにちょっとグレーなバイトに行く
夜の街に艶やかに光るネオン街に佇むバニーボーイの人気店で俺は働いてる
ウサギの耳を模したカチューシャを付けて
露出の高い制服を着て、カウンターで酒を作りながら相談を乗ったりあしらったりする
みーんなバカ
こんな俺に金を払ってチップを挟む
その分アフターにも連れて行かれるけど
俺は満足、気持ちいいことも、クズの話を聞くことも、俺にとっては暇つぶしにちょうど良いから
俺は皆を愛でるウサギ
今日もここで働きます
俺がここで使う名前はセガワ、ここで働く…ちょっと顔の整った普通のバーテンダーです。