ウ「あっ…………。村の方向ってどっち?」
め「長らく祠にいたからですか?」
ウ「はい!わかんないです!」
め「確かこっち……w。」
元気だなぁ。
ウ「なるべく急いで行きますか!」
タッタッタッタッ
め「それにしてもらしくない……」
ウ「何がですか?」
め「ラテさんです。あの人は怒っても、あんなに突拍子もなく飛び出したりしません」
ウ「付き合い長いんですね」
め「いえ、まだ2週間も経ってないと思いますよ?」
ウ「え?」
め「……着きました。」
ー湖の村ー
め「ラテさんは…?」
ウ「気配で……。いや、あそこですね」
め「堂々としてた………」
ラ「ボア。」
村人「なあ、もしかして…」
村人「ああ。あの人も神の使いかもしれん」
村人「“保護”か?」
村人「そうだな。神の使いは丁重にお扱いしなけりゃいけない。」
ラ「………次。………次。………」
め「お〜い。ラッテさ〜ん?^^」
ラ「………ん?クルッ ………うぁ。め、めめさん」
め「堂々としてらっしゃいますね〜?」
ラ「はぃ……」
め「会話、聞こえてらっしゃいますか?」
ラ「会話?」
め「村人達があなたを“保護”するとかなんとか。」
ラ「え」
め「で、ウパさん。木の陰で何やってるんですか」
ウ「ぇ………。ヒョコ 隠れてたのに………。何か用ですか?」
村人「あれは……あの角は………、水霊様!?」
村人「大きくなられた………」
村人「お美しくなられたな……」
め「………お前らが閉じ込めたくせに。ボソッ」
ラ「ウパさん、気配とか……ここっぽいなっていう場所ありません?」
ウ「えっと………思い出してみますね………?」
ウパさんがいることでより目立ってる。
“保護”ねぇ……。レイラーさんも一緒にいたほうが安全だな。
め「ラテさん。(小声)」
ラ「どうしました?(小声)」
め「安全面を考慮し、レイラーさんを連れてこようと。(小声)」
ラ「確かに……。能力がバレたら“保護”行きですもんね…(小声)」
め「ウパさんを見ててください。警戒も忘れずに。(小声)」
タッタッタッタッ
ラ「速。」
ウ「………………確か、−−−−−」
ーレイラー視点ー
レ「プローヴィ」
バチバチッ
レ「う〜ん。イメージの問題?でも、雷なんて見たことないし……」
う〜ん。難しいな………。
電気……?いや、電気も見たことないし……。
ガチャッ
め「レイラーさん!」
レ「へっ!?」
め「まだ、大丈夫か…」
レ「何事ですか……?」
め「この村は、能力者を“保護”と称し閉じ込めていました。」
レ「いや、マジですか………。」
め「荷物回収します。」
レ「各部屋に。案内します」
め「ティーネ。はい、終わり」
レ「どうします?」
め「ラテさんと合流します。」
レ「了解」
ーラテ視点ー
ウ「確か……小さい頃…一度……。」
ラ「思い出しました?」
ウ「はい……見せられました。囚われた両親の様子を…」
ラ「そう、ですか。どこ……でしたか?」
ウ「……地下牢。」
ラ「地下牢……ね。ボア。」
村人「なあ、あんたら、何してるんだ?」
ウ「えっと。村の人……ですよね。」
村人「ああ。あなたは水霊様でしょう?」
ウ「はい。今は集中してるので話しかけないで上げてください。」
ラ「……次。……次。………ん?石…。」
ウ「あ……石だ。石でできてた。」
ラ「それなら、場所わかりました。」
ウ「じゃあ、見に……!」
巫女「水霊様(圧」
ウ「ッ…!」
巫女「なぜここにいらっしゃるのでしょう?あと、そちらは?」
ウ「えっと、村の様子を見たくて。こちらは旅人のラテさん。」
巫女「旅人…。怪しいものを近づけさせるわけには行きません。チャキッ(ナイフ」
ラ「へぇ。ウパさんの好きにさせてくれないんだ。親も自由も奪った癖に。」
巫女「黙りなさい!」
ラ「ボア。」
ガキッ
ラ「スピーナ。」
スッ
首元に棘を向ける。動いたら………
巫女「無礼な……!」
村長「怒るな。その方も神の使い様のようだ。ですよね、植霊様。」
ラ「もう名前つけるの?」
村長「植霊様。ご両親は?何処からいらっしゃったんです?」
ラ「はぁ。……黙れ。(殺気)」
村長「すみません。気に触るようなことをしましたでしょうか」
ラ「親は、死んだ。今大事なのは(チラッ……仲間だけだ!」
村長「そうですか。………お仲間がどうなっても良いのですか?」
ラ「へぇ。脅し?ウパさんのときもそうやったの?」
村長「いえ、従っていただければいいのですよ?」
ラ「あの人たちが簡単に捕まると思うな?あの人を………舐めんなよ?(殺気」
ーめめ視点ー (ちょっと前に戻って……)
め「居ました。」
レ「囲…まれてる?」
め「あ、棘出しましたね。敵か……。」
ラ「親は死んだ。今大事なのは(チラッ「「!」」……仲間だけだ!」
レ「こっち見ました。」
め「ふふっ。私達を人質に?馬鹿なことを言っていますね。」
レ「村全員が……狂ってる。」
め「舐めんなよってかっこいいですね……。……はい。行きましょうか。」
レ「ええ!」
村長「貴方の仲間というのももう捕らえに行った。逆らうな。」
ラ「あの人達は絶対捕まらない」
村長「どこからその自信が湧くんです?」
ラ「あの人は、あの人達は強いよ?」
村長「数の暴力、でも?」
ラ「そんなこと関係ねぇよ。」
村長「水霊様も、祠にお戻りください。旅の方々が傷付いても宜しいので?」
ウ「いや……もういいや。これ以上脅すなら……。」
コメント
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リメイク作品、能力者達に花束を。投稿しました! 結構内容変わってますが、見ていただけると嬉しいです!
作者からお知らせです。 アカウントが消えました。というのも、親にアンストされちゃって。 なので、この作品をもう一回作ろうと思います。 今後はこのアカウントでやっていくのでよろしくお願いします!