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亜黒_恋吾
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地下研究所。
天井が崩れ、警報が鳴り響く。
ビーッ!ビーッ!ビーッ!
みこと「自爆まであと三分!」
なつ「急げ!」
六人は負傷した青年を支えながら出口へ向かって走る。
しかし──
目の前で巨大な瓦礫が崩れ落ち、通路を塞いだ。
すち「道が!」
こさめ「他のルートは!?」
みことは端末を確認する。
「左の非常通路!」
「でも途中で扉を開けるには誰かが手動レバーを下ろさないといけない!」
なつ「俺が行く!」
らんは首を横に振る。
「ダメ。」
すると、いるまが前へ出た。
「俺が行く。」
らん「いるま!」
いるまは少し笑う。
「心配すんな。」
「ちゃんと戻る。」
らんは一瞬迷ったが、小さく頷いた。
「……約束だよ。」
「必ず。」
「ああ。」
いるまは一人、非常レバーのある部屋へ走る。
その途中、スピーカーからあの低い声が響いた。
???『最後まで邪魔をするか。』
いるま「姿を見せろ。」
???『いずれまた会おう。』
『KING。』
通信は切れた。
いるまは勢いよくレバーを引く。
非常扉が開いた。
みこと「開いた!」
なつ「いるま!」
いるまは全力で走り出す。
その瞬間──
背後で爆発が起こる。
炎が迫る。
「いるま!」
らんが手を伸ばす。
いるまも必死に飛び込む。
らんがその腕を掴んだ。
なつとこさめも一緒に引っ張る。
すち「せーの!」
全員の力で、いるまを引き上げた。
次の瞬間、研究所全体が大爆発を起こした。
外。
夜明け前の空。
崩れ落ちる研究所を見つめながら、六人は静かに息を整える。
青年も無事だった。
青年はゆっくり頭を下げる。
「……ごめん。」
「俺はずっと、君たちを憎んでいた。」
「でも、本当は違った。」
らんは優しく微笑む。
「真実が分かってよかった。」
青年は涙をこらえながら言う。
「ありがとう。」
「命まで助けてくれて。」
いるまは照れくさそうに笑った。
「礼ならボスに言え。」
なつ「俺たちは仲間だからな!」
こさめ「困ってる人は放っておけないし!」
すち「これからは一人で抱え込まないでね。」
みこと「過去より、これからを大事にしよう。」
青年は何度も頷いた。
数日後。
KING本部。
いつもの会議室。
六人は円卓を囲んでいた。
なつ「やっと平和になったな!」
こさめ「静かすぎて落ち着かないかも。」
みことは笑いながらコーヒーを飲む。
「たまにはこういう日もいい。」
すちはクッキーをテーブルに並べる。
「みんな、お疲れさま。」
らんは仲間たちを見渡した。
「みんな、本当にありがとう。」
「一人だったら、きっと勝てなかった。」
いるまは腕を組み、小さく笑う。
「最初からそう言ってるだろ。」
「KINGは六人で一つだ。」
その言葉に、五人は笑顔で頷いた。
窓から朝日が差し込む。
長い戦いは終わった。
それぞれが過去を乗り越え、新しい未来へ歩き出す。
六人の絆は、もう誰にも壊せない。
そして今日も、裏社会最強の六人は静かに街を守り続ける。
KING――。
その名は、これからも裏社会に語り継がれていく。
コメント
1件
わあ…第16話、読み終わりました…。 もう、胸がいっぱいです🥀 いるまが一人でレバーを引きに行くシーン、 らんが「約束だよ」って言うところ、本当に刺さりました。 最後のみんなでいるまを引き上げる場面、 爆発の迫力とともに、チームの絆が一気に伝わってきて、 涙が出そうになった…。 あと、青年が謝るシーン、 「過去より、これからを大事にしよう」ってみことが言うの、 すごく優しくて、温かい気持ちになりました。 六人それぞれの成長と信頼、 本当に丁寧に描かれてて、ゆあさんの作品、 やっぱり大好きです。 最終話じゃなくても、この一区切り、 すごく満たされました…🌙 お疲れさまです、ゆあさん。 素敵な物語をありがとうございます。