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俺達別れよう_
ジメジメとした夏の雨の日にそう告げられた。
“ 別れよう”
その言葉に脳が追い付けない
最初はなにかの聞き間違えかと思った。
さっきまで楽しく雑談していた中で、別れを切り出されるなんて思っても居なかったから。
明るかった空間が嘘だったかのように、まるで 時間が止まったように感じる。 ザーザーと外に降る雨音しか聞こえない
この沈黙を破ったのは彼だった。
「……naさん……?」
弱々しくて、心配そうな声色。
「えっ…あ、うん」
「…ごめんなさい。何の話でしたっけ?」
白々しく笑い、聞き返した。
さっきの言葉は
私の聞き間違いなのかもしれない
きっとそうだよ
私、疲れてるんだ
自分に言い聞かせ、視線を落としてもう一回、jpさんの目を見た。
「……」
_間違っていたのは私だったみたい
jpさんは真剣に話をしていた。
彼の真剣な眼差しで
あ、これ…本気なんだ
って現実に突き付けられる。
「…分かった。別れよっか」
「………ごめん」
深々と頭を下げる彼。
こんな好きな人の姿なんて見たくなかった
「…謝らないで下さい。別れてもメンバーとして仲良くしてくれる?」
「……もちろん…! 」
「それじゃぁ、私はまだまだ仕事が残っていますので部屋に戻りますね」
適当な理由を付けて部屋に戻ろう
早くここから逃げ出したかった
泣き出す前に
余計な言葉を出す前に
_ガシッ_…
「……どうしました?」
jpさんに手首を掴まれた
まるで「待ってくれ」と言うように
彼は気まずそうな顔を浮かべてから、おもむろに口を開いた
「あのッ、さ……」
「…俺が言うのもあれなんだけどさ、、理由…聞かないの……??」
「………理由は言われなくたって分かります。」
なんとなくだけど理由は分かる。
けど彼の口から聞くのは気が引けるし、jpさんだって、わざわざ言いたくないと思う
「…ごめん」
「もー、何回謝るんですか…笑」
「…それじゃ、私は失礼しますね 」
「待っ_…」
バタンッ_…
jpさんがなにか言いかけていたけれど、それを突き放すように扉を閉めた。
皆の部屋の前を通って自分の部屋に行く
扉越しでも分かるくらいに、各。好きなことして、わいわい楽しんでる。
他の皆は自分の部屋に籠ってて良かった
今の会話聞かれてなくて良かった
皆に私達が付き合ってた事を話さなくて良かった
良かった良かった
ほんとに_…
「………ッ…よくないよ…」
自分の部屋に入った瞬間。
どっと力が抜けて床にへたり込む
我慢していた涙が溢れ出る
ごめんなさい
ごめんなさいjpさん
貴方の前では笑顔で別れを出したけど
平気そうな顔してたけど
やっぱり、わたし
「……別れたくッ”、ないですッ……」
jpさんが好きだったからこそ、 その一言が言えなかったんだ。
その日はいっぱいいっぱい泣いた
声を押し殺して、周りに聞こえないように迷惑にならないように自分というものを殺した。
外は未だに雨が降り続いている
しかもさっきより酷い雨
「雨ッ…止まないなぁっ……」
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