死んでしまったものたちへ

幽霊にだって友人はいる。普通に生きてたときからの友人が、ちゃんといます。クラスメイトともそこそこの関係でいたし、別に人間関係がどうこうで死んだわけじゃないっていうのは、ここにしっかりと記しておく。

で、その友人と例の調査をしてきた。私が校舎をふらついているときに勝手に日記を見ていたらしく、一緒に調査したい！　とついてきたのだ。以下、友人⸺畠 千花(はた ちはな、と読む)の指示で書いた調査報告書的なやつ。

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☆おりんとはなちの校舎大調査☆

調査した人:おりん=月元織江、はなち=畠千花

調査内容:修理したほうが良さげな場所の調査

調査方法:おりんが床とか通り抜けちゃうのを利用して、幽霊のおりんでも足つけて立てる場所をちはながメモしていく！

調査結果:おりんの思い込みだった！！　終了！！

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……そう。私の思い込み。

空中浮遊がデフォルトだから気づかなかっただけで、通り抜けることも立つこともできたのだ。グラウンドも私が無意識に沈んでいただけ……らしい。軽く走って追いかけっこした。楽しかった。