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⚠️⚠️夢⚠️⚠️
🌸 ▶︎ 夢主
🌸は不思議に思っていた。
地下鉄のニュースのこと、ホームにあった雑誌のことなど、轢かれたのが男子高校生だったこと、その日は家に帰って来なかったこと。
「……ねえ、地下鉄のヤツ…さ 、計ちゃんと加藤くんじゃないよね?」
🌸が冗談みたいに言う声が、冗談じゃない温度をしていた。
「はー?ちげェよ。ンな訳あるか。死んだヤツが生きてるとか…ドラマの見すぎだッつーの。」
玄野は笑い飛ばしたけれど、胸の奥が嫌な音を立てた。
——気づいてる。
いや、勘付いてる。
🌸は自分を低く見積もる癖があった。
「私なんて、」「どうせ…」
その言葉を、玄野は何度も叩き落としてきた。
必死だった。
もし🌸が“向こう側”に行ったら?
それが何を意味するのか、玄野は知っていたから。
「ダメだッて言ってんだろ。」
「簡単に死にたいとか言うなよ。」
🌸は笑っていた。でもいつも目の奥は笑っていなかった。
「ねえ、計ちゃん」
🌸は笑ってた。
「もしさ、私がいなくなったら…計ちゃん は、ちょっとは楽になる?」
その一言で、玄野の中の何かが切れた。
「はァ……、」
「またその話かよ。」
声が荒れる。
怒りより先に、恐怖が来ていた。
「やめろッて言ってんだろ」
「冗談でも言うな」
🌸は肩をすくめる。
「冗談に聞こえる?」
「私、ずっと本気なんだよ。」
玄野は近づいて🌸の腕を掴んだ。
強くなりすぎないように、でも離さないように。
「死んだ後は… 死んではい、お終いじゃねえかもしれねーじゃん。」
🌸はその言葉を静かに受け止めて、首を傾げた。
それでも🌸は「でも」「計ちゃんは…」「死にたい」
でも今はそう言う🌸に玄野は苛立ちが増すばかりだった。
その時玄野の 中で ずっと抑えていた感情が溢れた。
「……重いんだよ」
自分でも驚くくらい冷たい声が出た。
「🌸のそういうとこ。」
「可哀想〜ヨシヨシ〜、とかして欲しいわけ?勘弁しろよ。」
🌸の目が、わずかに見開かれる。
「俺がいなきゃダメ、
俺が止めなきゃダメ、
俺が守らなきゃダメって。」
「……疲れんだよ!」
🌸は何も言わなかった。 ただ唇を噛んでいた。
その沈黙が玄野を更に追い詰めた。
「そんなに自分が嫌いならさ、」
言葉が勝手に転がり落ちる。
玄野は 一番言っちゃいけない言葉を選んでしまった。
「死ねば?」
言ったその瞬間 空気が凍った。
🌸は怒らなかった。 泣きもしなかった。
ただ
「……そっか」
と、小さく呟いただけだった。
「計ちゃんもそう思ってたんだ」
玄野はすぐに言い直そうとした。
違うと、 本心じゃないと。
でも🌸はもう背を向けていた。
「……ごめんねッ、 止めさせてばっかで」
玄野は追えなかった、 足が動かなかった。
自分の言葉が どれだけ重いかを知っていたから。
翌日の夕方だった。
「今朝、〇〇のマンションの5階から女子高生が飛び降りたとのことです。 飛び降りた女子高生は🌸さん(16)でした。」
玄野はそのニュースを聞いてテレビの音声がノイズのようにうるさく聞こえる。
リモコンで勢いよくテレビを消した。
「はッ……、本当に死んだんだ…、何悲しんでんの俺、」
その日の夜玄野は食欲も湧かなかった。頭が真っ白だった。
タイミング悪く転送が始まったのか足元から消えていく。
黒い球体、 無機質な光、 嫌になるほど知っている空間。
黒い球体が光る。
新しく転送されてきたのだろうか。
足元から転送されて来る、上半身まで辿り着いた時、どこか見慣れたような服装だった。
無傷で、静かで、何 も知らない顔で立っていた。
「……計ちゃん?」
その声で安心しては行けないのに、どこかほっとしてしまう。
玄野は膝をついた。 泣くことも、叫ぶこともできなかった。
「……違ぇ、 俺は……止めたかッた……」
🌸は首をかしげて、
困ったように微笑んだ。
その笑顔が どれだけ重かったか。
黒い球体が次のミッションを告げる。
玄野は 震える足で🌸の前に立つ。
——今度こそ 二度と同じ言葉を言わないために。
複雑な感情を抱きながら玄野は1から🌸にGANTZの説明した。
コメント
3件

本当になんていうか玄野計の解像度が高すぎるんだよね。夢小説って原作より甘くなってるキャラが多いけどちゃんとガキっぽい天邪鬼?なとこが再現されてて愛してる以外の言葉が出てきません。追いかけようとしたけど何もできない臆病な所も初期の玄野を連想させてきて本当に大好きありがとう。

流石に天才。愛してる。本当に好きです