🎸side
帰りが遅くて心配したけど、元気そうだし特に変わった様子はない。
ただ、
もときから変な匂いがしたような気がした。
…気がしただけだけ。無駄なことは考えないでおこう。
🎤) おにいちゃーん お腹すいたよ〜…
🎸)あ、ごめん。そろそろ晩御飯作るからな
🎤)僕も手伝うよ
🎸)気持ちはありがたいけど…
🎸)もときには危ないから…ごめんな、?
🎤)…はぁい、
🎸)大きくなったら一緒にしような
🎤)! うん!✨
🎸)…あ、ご飯の前に先にお風呂入れる?
🎤)えー お兄ちゃんと一緒に入りたーい
🎸)一緒に入りたいって…何歳だよ笑
🎸)いいから入ってきな
🎤)ちぇっ!
🎸) ちぇ じゃない!
🎤)じゃあ、べぇー?(あっかんべー)
🎸) あっかんべーでもない!笑
🎸) よし、やるかぁ
呟きながら俺はエプロンの紐をキュッと結んだ。
前の家から家事は俺がしてたから料理は手馴れたもの。
エプロンは父ちゃんが帰ってきた時に何故か買ってくれた。
紺に近いような青色で少し気に入ってる。
本当はエプロンより愛情が欲しかったなんて言えるわけもなかった。
まな板と包丁を使って人参を切っていく。
献立を考えた時は肉じゃがかカレーで悩んだけど、もときの年齢的にカレーの方が妥当だろう。
玉ねぎの皮むきは目が痛くなるからそこまで得意ではない。
…子供の時に皮をむいてたら目が痛くなって泣いたら母ちゃんに叩かれたっけ。今じゃもう懐かしいな。
じゃがいもの芽をとって1口大に切って、肉も食べやすい大きさに切る。
鍋に火を入れて玉ねぎを炒める。
こいつには苦戦したけど、いい匂いを漂わせてくれているところはありがたい。
一気に食欲をそそられる。
玉ねぎがきつね色になったら じゃがいも、人参、肉の順番で野菜を入れてく。
色とりどりの野菜と肉の焼ける音がまた食欲をそそられる。
…もときは喜んでくれるだろうか。
いい頃合に水をいれ、しばらくして火を止めてルウをいれたら カレーらしい匂いがしてきた。
🎤)わあ!カレーだ!!
🎸)そうだよ…って髪の毛ビチャビチャじゃん
🎤)だって いい匂いしたんだもん
🎸)まだ出来ないから咲き乾かしてこい
🎤)お兄ちゃんが乾かしてよー
🎸)…イマイソガシイカラ
🎤)うっそだー!
🎸)…カレー見ないとだから
🎤)火を止めればいい!
🎸)はぁー…分かったよ、
🎸)先に洗面台行ってて
🎤) やったぁ!!✨(ルンルンで洗面に行く)
🎸)あいつ何歳だよ…笑
もときの髪を乾かすために1度火を止める。
髪を乾かすぐらいそろそろ自分で出来るだろ…
🎤side
僕には早いから料理しちゃダメだって。
お兄ちゃんがケガしたら嫌だから手伝おうとしたのにな…
でも、僕の事を考えてやらせなかったんだよね!
きっと お兄ちゃんは僕の事が大好きなんだ!♡
相思相愛って事だね、おにーちゃん♥
お兄ちゃんの事を想像しながらお風呂に入る。
🎤)お兄ちゃんが乱れたら絶対可愛いんだろうなぁ♡
🎤)想像じゃなくて実際に見たいな〜…
🎤)この生活も落ち着いたら襲おうかな、♡
その前に知識をいれないとか。
お兄ちゃんのスマホ借りて調べよう。 履歴?みたいなのは消せるらしいし。
お風呂から出てキッチンに向かう
髪の毛はわざと乾かさないでおく
お兄ちゃんに髪の毛を触ってもらうために!!
なんだかカレーの匂いがしてきた。
キッチンに居るお兄ちゃんを見ればニコニコしながらお鍋の中をお玉を使って混ぜてる。
いや、可愛いかよ
。。。
お兄ちゃんは呆れながらも僕の髪の毛を乾かしてくれる。
やばい、優しさで邪神が浄化されそう。
次からは自分で乾かせと言われたからしばらくは自分でやるけど、またしばらくしたらお兄ちゃんに甘えようかな。
🎸side
🎤)ありがと!
🎸)明日からは自分で乾かすんだぞ?
🎤)…考えとくね
🎸)はぁー…(呆)
少しは自立してほしい。
そんな悩みを抱えながらまた鍋に火をつけた。
カレーの美味しさが半減しないといいな
。🍛 。
🎸)できたぞー
🎤)やった!早く食べよ!
🎸)はいはい笑
🎤)いただきまーす!!
🎸)いただきます
🎤)モグッおいしぃにぇ!✨
🎸)食べながら話すな笑
🎤)お兄ちゃん はやく寝よ〜…
🎸)先に寝てていいよ?
🎤)いや、!一緒に寝るの
🎸)しょうがないなぁ、笑
。🛏 。
🎤)おやすみ〜…
🎸)おやすみ
俺と一緒じゃないと頑なに寝てくれなさそうだったから一緒に寝るフリをする。
家が変わったからには、 中学の手続きを色々しないといけない。
前の家の近くの中学だからそれなりに遠い。
これも覚悟のうち
今は1週間だけ欠席すると連絡をしている。
それまでに前の家の荷物を取りに行かないといけない。
犯行現場がバレない事を望む。
🎸)(そろそろ もときは寝たか?)
ベッドから降りて部屋を出ようと…
🎤)お兄ちゃん?
🎸)ビクッ
🎤)なんで僕から離れるの??
🎸)は、?
🎤)僕から離れないで、ッ
🎤)お兄ちゃんがいなくなったらッ、ボク…ッ
🎸)居なくならないからッ!!
🎤)…ホント、?
🎸)ッ、ホントだよ、
🎸)もときと一緒にいるよ
🎤)…そっかぁ よかったぁ (ふにゃあ)
🎤)お兄ちゃんが離れるなんて
🎤)ユルサナイからね、♥
🎸)ゾクッ…
🎤)はやくねよ?
🎸)ぅ、うん…
もときの瞳には光ではなくハートが映っていた
コメント
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投稿遅くなりました!💦 お詫びに本編を長文でお送りします…