テラーノベル
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o「行こう」
ow「涼ちゃんを救いに!」
side:o
w「って来てみたとはいえ…」
「マジでなんもいねぇな」
o「本当に」
現在時刻12時25分
w「涼ちゃん本当にくるのか?」
o「知らねぇよ」
「涼ちゃんに聞いてくれ」
w「ん?」
「人通りがちょっと多くなった?」
o「人通りが多くなることぐらい普通だろって…」
y「いやあぁぁぁぁ!」
「高野っ!たかのっ」
e「化け物だっ」
「化け物があらわれたぞ!」
ow「!」
o「若井、行くぞっ」
w「おう」
y「たかのっ ゴプッ え?」
ちだらけ?
ビチャッ バタッ
ow「っ!」
俺がみたのはまさに阿鼻叫喚の地獄絵図
沢山の人が血を流して倒れている
内臓がぶちまけられてる人もいる
そこらじゅうに充満する鉄臭い匂い
沢山の人が殺されていた
たった1人の
不可解によって
ow「涼ちゃんっ!」
f?「……き……と」
「もと…き…ひ…ろと」
「やっと……みつけ…た」
「ずっと…」
「ねぇ…」
「ぼくのコと…おぼえてル?」
「ぼくのなマえ……ワかる?」
o「涼ちゃんっ」
ow「藤澤涼架!」
「……そウだよ」
「えへへ」
「おぼえてテ…くれたンだね」
「うれしい………」
o「当たり前じゃん!」
「忘れるわけない!」
f?「あのね………ぼク」
「おとモだちが…できたんだ」
「もトきとヒろとに…しょうカいするね」
ow「っ!」
涼ちゃんから沢山の腕?が生えてきた
全ての腕が血に塗れている
f?「ほラ………こんナにたくサん」
「おトもだチ………いイでしょ」
「ぜんぜン…さみシく…ないんダ」
「モときと…ひろトともおとモだちになりタいって………いいカな?」
え?
どういうこと?
友達になりたい?
w「元貴っ!どうすんの?」
o「断ろう」
w「ごめんね涼ちゃん」
「友達になることはできない」
f?「どうしテ?…いいヒとたチなノに……」
「どうシて……だメ?」
「なんデ…ダめ?」
「もト、?…ロと?」
「ねエ…モとき…ひろト」
「こッチ…おイ….でヨ」
「た…ノシ…い…よ」
「…おい…デおいで」
o「若井」
w「!」
o「近づくな」
f?「オ…いデ…オい…デ…オ…イデ」
「おイでおイでオいデオイデオイデ」
o「おいっ!」
「わかいっ!」
f?「ヒロト…コレデ…ボクタチ…ズット…ズット………イッショ…ダ……」
o「おいっ!馬鹿若井っ!」
f?「ギャアッ!!」
念の為塩を持っておいて良かった
o「大丈夫か?」
w「ごめん元貴…」
o「謝んな」
w「涼ちゃん…泣いてた」
o「は?」
w「まるで涼ちゃんの意思でやってないみたいに」
ow「!」
涼ちゃんが急に自分で自分を攻撃し始めた
f「もと…き……ひ……ろと」
「…にげ….て」
ow「涼ちゃんっ!」
救わなきゃ!
w「なぁどうすんの?」
「清めの塩じゃどうにもならない?」
o「あぁ」
「怯んだだけだった」
「でも」
「涼ちゃんの自我があるとわかったからそれをどうにか叩き起こせないか……」
「!」
「若井っ!」
「俺についてこいっ!」
w「は?」
「わかった!」
涼ちゃんならわかるよね?
俺たちの愛がものすごく重たいってこと
もしかしたら涼ちゃんが不可解になってしまったのは俺たちのせいなのかもしれない
愛より重たい呪いはないからさ
o「涼架っ!」
「俺、言ったよな」
「俺たちをおいて死ぬなんて許さないって」
「愛してる」
「愛してるよ」
「涼架なんかよりもずっと」
「俺たちの方が涼架のこと」
涼ちゃんの動きがピタッととまる
ギュ
2人で涼架を抱きしめる
幾通り
いつも通り
強く
柔く
そして抱きしめると同時に涼ちゃんの心臓にナイフを突き刺す
俺たちの体も涼ちゃんによって刺されている
涼ちゃんは泣いていた
俺たち2人も泣いていた
f「ごめんっ」
「ごめんねぇ」
「こんな酷いことして」
w「涼ちゃん?」
「今俺たちが聞きたいのはその言葉じゃないんだよな」
「なぁ?元貴?」
o「うん」
「それよりももっと嬉しい言葉が聞きたい」
f「ありがとうっ」
o「よくできました」
f「えへへ」
ナデナデ
o「愛してるよ」
「この世の誰よりも」
「2人のこと」
w「俺も」
「他の人とは比べ物にならないくらい」
「愛してる」
f「っうぅ…」
o「俺たちお互いにお互いのこと呪いあっちゃってるね」
w「本当にね」
俺たちの命の火が消えるのはもうそこ
この世には勿体の無いことだ
涼ちゃんが纏っていた腕が消えていく
o「涼架、滉斗」
w「涼架、元貴」
f「元貴、滉斗」
owf**「愛してる」**
g「速報です」
「午前1時頃、○○で102名の人が遺体で発見されました」
「現場は地獄絵図となっており…」
・・・
o「ねぇ涼ちゃん?」
f「なに?」
o「僕たち死んでるよね?」
f「死んでるでしょ」
「だってそこに死体が転がってるし」
w「あれ?」
「じゃあ俺たち幽霊みたいな感じってこと?」
o「どちらかと言うと不可解でしょ」
w「いやぁ」
「俺が都市伝説になる時が来るとは…」
f「まぁいいでしょ!」
「不可解ライフたのしもーよ!」
o「おっ」
「さすが不可解2回目」
f「揶揄わないでよ!」
w「あははっ笑」
f「もうっ!」
o「HAHAHA☆」
f「ふふっ笑」
o「俺たち不可解になってもずっと一緒だからね!」
fw「うん!」
g「事故現場に行くとたのしそうな笑い声が聞こえたり、3人の不可解が楽しそうに話しているのが見えるのだとか……」
end
コメント
1件
はっぴーえんど メモ段階ではバトエンだった