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“私は絵物語のように彼に恋をした…”《私はダイアナ・フローラル。私は訳あって男装して入学した。彼と出会ったのはまるでドラマのワンシーンのようなだった。あれは私が1年生で半年経った頃…》
〜中庭〜
ダイアナ「もうちょっと…」(木に登っている)
ルチウス「ミャ〜」(木に登って降りれない)
ダイアナ「ちょっと待っててね。すぐ助けるから(なんとか木に登ってルチウスを抱えた)よし!もう大丈夫よ」
ルチウス「ミャ〜」
ダイアナ「あとは、ゆっくり降りて、きゃっ⁈」(足を滑らせてルチウスを守るように落ちた)
ドンッ(落ちた音)
ダイアナ「っ…あれ?痛く、ない…。(下を見たらヴィルがクッションとなってダイアナを助けた)ッ!あわわわ〜!!(すぐヴィルの上から避けた)ごめんなさい、ごめんなさい!潰すようなことをしてしまい!あの、大丈夫ですか?お怪我とかは」
ヴィル「ええ、大丈夫よ。アンタこそ大丈夫なの?」
ダイアナ「あ、はい。先輩のおかげで私もこの子も大丈夫で、す…(ヴィルの顔を見た)ヴィ、ヴィル・シェーンハイト先輩⁈」
ヴィル「ええ、そうよ。それが何?」
ダイアナ「どうしよう、どうしよう。世界的有名なモデルであるヴィル・シェーンハイト先輩を下敷きにしちゃった。ファンから刺されちゃうかも…」(ネガティブな事をぶつぶつ言ってる)
ヴィル「…ねぇ、アンタ」
ダイアナ「は、はい⁈」
ヴィル「なんで木登りなんかしてたの?」
ダイアナ「え?あー、この子が降りれなくなっていたので助けてたんです(ルチウスを降ろした)昔はよく地元で木登りしてたので、慣れているんです」
ヴィル「…そう。…ねぇ、名前は?」
ダイアナ「あ、はい!ポムフィオーレ1年 ダイアナ・フローラルと言います」
ヴィル「そう。ダイアナ、少しアタシに付き合って」
ダイアナ「…はい?」
ダイアナは訳も分からぬままヴィルについて行った
〜ポムフィオーレ寮 ヴィルの部屋〜
ダイアナ(え、え⁈ここヴィル・シェーンハイト先輩の部屋だよね⁈な、なんで⁈私、なんかされちゃうの〜⁈)
ヴィル「…ねぇ」
ダイアナ「は、はい!」
ヴィル「そんな固くならなくて良いわよ。アンタに少し渡したいものがあってここに来てもらったの」
ダイアナ「渡したいもの?」
ヴィル「これよ(自分の付けてるバレッタと同じデザインのピンをダイアナに付けた)うん、似合ってるわ」
ダイアナ「!(鏡を見た)わ〜、素敵✨いいんですか?」
ヴィル「ええ。その代わりにダイアナ。アタシのマネージャーになって」
ダイアナ「え…え〜⁈」
《私はこの時に何故かヴィル・シェーンハイト先輩のマネージャーになった。この時からシェーンハイト先輩と接点が多くなった。そして、私は2年生になって先輩の呼び方を変えて、マネージャーを通してヴィルさんの左腕的存在となった。しばらくして彼の過去を知った。それはVDC、ヴィルさんがオーバーブロットした日の事だ》
〜コロシアム 特設ステージ〜
ルーク「ああ…ヴィル。どうか君の“美”を踏みにじる悲しい行為はもうやめてくれ!」
ヴィル「お黙り!骨の髄まで粉々にしてあげる!」
ダイアナ「…ダメ…ダメ…!」(皆の前に立ち、ヴィルの通せんぼをした)
ルーク「ダイアナくん…」
エペル「ダイアナさん!」
ヴィル「そこをどきなさい」
ダイアナ「どきません!貴方はそんな事しない!人を蹴落として1番をとるような真似なんてしない!そんなことしては、貴方は、ッ!」(ヴィルに叩かれ、少し飛ばされた)
ジャミル「なっ⁈」
カリム「ダイアナ!」
ダイアナ「っ、大丈夫…。もうやめてください、ヴィルさん。分かってるんでしょう?こんな事しても意味ないって。自分の首を絞めてるだけだって、ッ!」(ヴィルに首を絞められた)
ヴィル「黙れ!」
エース「やめろ!」
デュース「フローラル先輩!」
ダイアナ「カハッ…ッ…ヴィル、さん…いつものヴィルさんに戻って…。このままだと貴方は悪そのものになってしまう…。お願い…私の愛しい人…」(ヴィルの手が離された)
ドンッ(ダイアナが落ちた音)
ルーク「ダイアナくん!」
エペル「姉さん!」
ルークとエペルがダイアナを救出
ヴィル「…?」
デュース「隙が出来た!お前ら伏せろ!!」
《ヴィルさんは皆の協力により、無事助ける事が出来た》
ーVDC終了後ー
〜ポムフィオーレ寮 談話室〜
ヴィル「ダイアナ」
ダイアナ「はい、なんですか?ヴィルさん」
ヴィル「…情け無いところを見せてしまったわね。それと貴女を傷つけたこと、本当にごめんなさい」
ダイアナ「…私は大丈夫ですよ。ヴィルさんが無事で良かったです」
ヴィル「でも、アタシは」
ダイアナ「私の方がマネージャー失格ですよ。貴方の苦しみ、ネージュくんのこと、分かっていたのに。声をかけられなかった。何もしてあげれなかった…。なので、おあいこです」
ヴィル「…!」
ダイアナ「…なので、変わらずいつも通りで接してください」
ヴィル「…ええ」
《私はいつからか知らぬ間にヴィルさんに恋をした。ヴィルさんとの思い出はたくさんあるけど、最初から思っていたかもしれない。だけど…》
〜廊下〜
ヴィル「ダイアナ、行くわよ」
ダイアナ「はい、ヴィルさん」
《私は言わない、この気持ちを。彼は世界的有名なモデルであり、俳優。田舎者である私なんて天と地の差がある。だから、私は王子様のお姫様にならない。美しき女王様の配下としている》
“これが私なりの愛だから…”
〜to be conteneu〜
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