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女かライオンか

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女かライオンか

1 - 女かライオンか

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2022年04月17日

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女かライオンか


ある所に、残酷で知られる王様がいた。

王様は気に入らない者を大きな競技場に連れていき、2つの全く同じ扉の前に立たせ、どちらかの扉を開くように言っていた。

この王のなにが残酷かと言うと、

その扉の片方には、国で1番の美女、

もう片方には、ライオンが入っているのである。

美女のいる扉を選んだ者は、その美女と結婚することができた。

しかし、ライオンを選んだ者は、その場で食べられてしまう。

王様は椅子に座って見物し、とても楽しんでいた。


そんな王様には、一人娘の美しい王女がいた。

少し気は強かったが、王様とは違って優しい1面もあった。




そんな王女には、恋人がいた。

しかし、その男は、王様がおさめる国の国民だった。

もちろん、王女が結婚を許されるのは、貴族だけである。

王女と男は、付き合っていることを秘密にしていた。



そんなある日、男との文通をしていた王女は、王様に文通の内容を見られてしまった。


「お前はこんなやつと付き合っていたのか?!」

「お父様に知られてしまっては仕方がありません。

私はこの方と結婚するつもりでした。」


もちろん、王様はこの男が気に入らなくなった。

そして、あの恐ろしいイベントが開催されることとなった。


王女は、ある計画を立てた。

事前にどちらの扉にライオンがいるかを調べたのである。

そして王女は、どちらに女がいて、どちらにライオンがいるかを把握することができた。




イベント当日、王様と王女はいつものように椅子に座り、男がどちらの扉を選ぶか見ていた。

男はまっすぐ、王女を見つめた。

王女は、右の髪を耳にかけた。

男はそれを見て、迷わず右の扉へと向かった。

そして

勢いよく扉を開いた。

その扉の奥にいたものとは…

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