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ぐ~……?……??……???
「ふふ、お腹すいたのかい?」
あ、俺かファイノンばっか見てたから気づかなかった。もちろん景色も見てたけど…
「えへ、なんか食べよ」
少し恥ずかしくって眉を困らせながら言うと、目の前の恋人はくす、と可愛らしく、控えめに笑っていた。
「パンケーキ、食べに行く?」
オンパロスについて一番最初に食べたもの。
蜂蜜がたくさんかかっていて、目が回りそうなくらい甘くて、美味しい一番好きなデザートだ。いや、訂正、一番はファイノンだな。
「行く!!」
元気に答えると、ファイノンは笑って優しく手を引いて連れて行ってくれた。本当に紳士的で、かわいい。
店に着いて俺は考えた、店の中でも良いけど…
「外で食べてもいいか?」
せっかくの晴天だ。きっと外のほうがもっと美味しく感じるはず。
「いいね、持ち帰りで頼んでくるよ」
「え、もしかして払おうとしてる?」
「?もちろん!」
「いやいやいや、俺が払うよ!!」
流石に大切な恋人に払わせるわけにはいかない。そんな彼氏いるわけない。
「えぇ~僕が案内したいって言い出したから……」
「俺が払いたいの〜お願い!」
得意のお願いポーズ!を繰り出す。
「うぅ……わかったよ……」
よしっ、内心ガッツポーズをかます。
彼氏として良いところを見せないと!!
そして、パンケーキを持ち帰りで頼み信用ポイントで払う、トリビーによればそこら辺の細々したのは大丈夫らしい。
外で眺めのいい場所をファイノンに教えてもらい、そこに座る。俺たちはいろいろ目立つから、人目も少ないところを選んでくれたらしい。
俺は早速パンケーキを口いっぱいにほおばる。ファイノンは甘いものはあんまり好きじゃないらしく、カツサンドを食べていた。
美味しそうに食べる姿が愛らしい。
ファイノンもこちらを見て「甘そうだね」と言いながら、溶けてしまうような優しい笑顔でこちらを見つめている。まるで小さな子供を愛おしく見ているような。
……俺は子供じゃない。ふと、そんな子供っぽい考えに至る。子供なんかじゃ無いと分からせてやりたくなり、グイッとファイノンの顔を引き寄せる。
「!?え、ちょっ」
ちぅ
「んぅ///」
軽くキスを落とす。
ちゅっ、ちゅっと何回も。
そしてだんだんと深く、舌を押し込んでいく。
ぬる。
「!?……ん……///」
ファイノンもこっちの舌を受け入れ、口を薄く開く。
くちゅっ…ぐちゅ……ぢゅる
はしたないリップ音をたてながら深く、深く愛し合う。
「ん……ふっ…んん///」
「………♡」(かわいい…♡)
ぬちゅっ…ぐちゅ…じゅる………
「〜〜〜〜///」
多分、世界一甘いキスだ。
ぷはっ……
「かわいい……」
「ぅ……///あっま………」
「ぁ、ごめんっ」
「き、嫌いじゃ…ないよ///」
「〜〜〜〜!!」
「煽ったのはそっちだからね」
「………ふふ///」
……ほんと可愛い俺の恋人♡