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【武道は太宰の弟】

⚠️注意⚠️

・誤字脱字あり

・ガバガバな設定

・クソ下手

・口調迷子

・キャラ崩壊

・文スト世界に東リべ武道がいて太宰さんの弟してる。


兎に角「何が来ても大丈夫!」という方のみ、この先にお進み下さい。


____________________

ヨコハマに位置する、武装探偵社は"昼の世界と夜の世界、其の間を取り仕切る薄暮の武装集団"と呼ばれ、一般的な会社とは異なり、主に軍や警察に頼れない危険な依頼を取り扱う場所。然し、ここ最近では特に此れと言った荒事など危険な依頼は無く、比較的平和な日々が続いていた。

そんな探偵社では、或る者は仕事で出張へ、或る者は外回りへ、或る物は書類整理と、各々別々の仕事に取り組んでいた。

比較的平和で静かな空気が漂っていた探偵社に、或る人物がやって来た。

コンコンと扉をノックする音が訊こえ、探偵社に人がやって来た事を告げる。



敦「僕が出ますね!」



丁度手が空いていた敦が扉を開けると、其処には黒いパーカー、黒の長ズボン、黒い靴、という全身真っ黒な姿をした人がいた。



敦「(真っ黒だな…"彼奴"も真っ黒だったけど、余り服に頓着が無い人なのかな?まぁ、其れを云ったら僕もそんな感じだけど…)」



脳裏に自身の相方(不本意)でもあり、好敵手《ライバル》の黒い外套を着た人物が浮かんだが、直ぐに目の前の人物に向き直った。フードを深く被っていて顔は善く見えないが、其処迄危険な感じはしない。



敦「あの、何か御用でしょうか?」


??「お忙しい中すみません。とある人を探してて…」


敦「?人ですか?」



二人の会話が訊こえたのか、敦以外の皆んなも二人の方へと顔を向ける。



??「はい。聞き込みをしてたら、武装探偵社《此処》にいると近所の方に教えて貰ったので」


敦「因みに…其の探している人物の御名前は…?」


??「太宰という人なのですが…」



____________________

敦視点


ナオミ「どうぞ!」



ナオミさんが先程の人物(名前が判る迄は仮としてクロさんと呼ぶ)にコトッと御茶を出す。



??「ありがとうございます」



クロさんはナオミさんに軽くペコッと会釈をする。



与謝野「其れにしても、真逆太宰の知り合いが態々此処に来るとはねェ」


ナオミ「慥かに、彼の人が知人を連れて来る事は今迄有りませんでしたね」



ナオミさんの云う通り、太宰さんは今迄一度も友人を探偵社に連れて来る事は無かった。けど、此のクロさんが態々太宰さんを探しに来たという事は、よっぽど親密な関係なのだろうか?抑もクロさんは近所の人に聞き込みをして太宰さんか此処にいる事を知ったと云っていたし、其れ程重要な用事があったのだろうか?



??「あの、お茶も頂いてしまって今更なのですが、お邪魔になりませんか?お仕事中みたいですし…」


谷崎「今は大分落ち着いて来ているので、問題無いですよ。其れに、もう少ししたら太宰さん達も帰って来ると思いますし」


??「そうですか。なら、ありがたく待たせてもらいます!」


与謝野「そうだ。唯待っているのも暇だし、少し質問してもいいかい?」


??「俺に答えられる事なら大丈夫ですよ。」


与謝野「ありがとねェ。じゃあ、太宰とは何時くらいからの仲なンだい?」



僕が気になっていた事を丁度与謝野さんが訊いて呉れた。



??「そうですねー。初めて逢ったのはかなり前ですが、最近はちょっと事情があって、全く逢えていなかったんですよね。」


谷崎「だから逢いに来たんですか?」


??「はい。久々に顔が見たくなって逢いに来ました。まぁ、何の連絡も無しに来たのは悪いと思いますが、連絡手段が無かったもので…」


ナオミ「太宰さんは、昔どんな方でしたか?」


??「昔?うーん…俺の事をいつも気に掛けてくれてましたね。ことあるごとに心配してました」


谷崎「例えば?」


??「俺がちょっと怪我しちゃった時も、其処迄酷くないのに、早く家に帰ろうと急かしたり。俺が出掛ける時も毎回一緒に来たり……まぁ、良く心配してくれてましたよ」


与謝野「ヘェ、其処迄かい」


ナオミ「私達の事を気に掛けて呉れる事はあっても、其処迄心配性では無いですものね」


??「そうなんですか?」


ナオミ「はい」



そうして話していると、探偵社の扉が開く音が訊こえた。



与謝野「おや、漸と戻って来たのかね」


谷崎「ボクが呼んで来ますね」



そう云って谷崎さん(と着いて行ったナオミさん)が太宰さんを呼びに行き、太宰さんと一緒に仕事に行っていた国木田さんと織田さんも一緒にやって来た。



ナオミ「太宰さん。貴方にお客さんですわよ」


太宰「私に?一体誰だ…い…」



太宰さんが僕達の元へやって来て、クロさんの事を見た途端、言葉を途切れさせ乍ら固まってしまった。序でに隣にいた何時も無表情が多い織田さんも、心なしか少し驚いている様にも見える。



??「ヤッホー!久しぶり」


太宰「な、何で…」


??「まぁ…そりゃ、流石にそういう反応になるよね。織田作も久しぶりー」



二人ともまるで信じられないものを見ているかの様な顔でクロさんを見ている。織田さんは其処迄表情が崩れていないが、太宰さんが此処迄驚きの表情を見せるのは珍しい。

此の場にいる全員が何だか善く判らないでいると、太宰さんがゆっくりとクロさんの前迄歩き出した。

然して、クロさんの両肩をガッと掴むと、前後にブンブンとクロさんの躰を思いっ切り揺らし始めた。



太宰「一体今の今迄何処にいたんだい!?心配していたのだよ!?どれだけ探しても一向に見つからないから、最悪死んでしまってるかもと思ったし、其れに!!」


国木田「おい!一旦落ち着け、太宰!!」


織田「太宰。気持ちは判るが、国木田の云う通りだ。其れに、武道が厭そうだぞ」



国木田さんと織田さんの声にハッと我に返った太宰さんは慌てて武道さん?の肩から両手を離した。



??「あー…視界がグワングワンする…幾ら俺が百パー悪いと言えど、ちょっとやり過ぎじゃない?」


太宰「ご、御免、つい…だって、行成だったから…」


織田「武道、大丈夫か?」


??「うん、もう平気だよ。ありがとう」



何とか状況が落ち着いた?処で、ナオミさんが太宰さん達に問う。



ナオミ「あ、あの…一度説明して頂きたいのですが…」


太宰「嗚呼、御免ね。説明するよ」



太宰達も席に付き、説明してもらう。が、何故か太宰さんの膝の上にクロさんが座っている状態だ。二人共何も気にする素振り無く話を始める。



太宰「えーっと、先ずは武君の事からかな?」


??「先に名乗った方が良いか」


太宰「うん、そうだね」


武道「それじゃあ改めて、俺は太宰 武道です。一応兄さんの弟になりますね。宜しくお願いします!」



其れを聞いた途端、全員がピシッと固まってしまった。



敦「お…」


武道&太宰&織田以外「弟ォッッ!??」


与謝野「太宰。アンタ弟なんていたのかい…」


太宰「いますよ?」


敦「そんな事初めて聞きましたよ!?」


太宰「今初めて云ったんだもの」


ナオミ「こんなに可愛い弟さんがいらしたのに、如何して教えて呉れませんでしたの!?」


太宰「いやだって…此処五年くらい逢えていなかったし、なんだったら最悪の場合既に死んでしまっているかもと思っていたし…」


武道「おいちょっと待て。流石にそれは酷くない?俺色々あって頑張って此処に兄さんがいるって聞いて態々戻って来たんだぞ?なのにもう死んじゃってると思ってたはヤバくね??」


太宰「いや此れでもちゃんと探してたんだよ?けどね?私と森さんで一緒に探しても一向に見つからなかったんだよ??其処迄行くともう、未だ生きてるなんて希望が無くなって来るんだよ……だからポートマフィアでは一応死亡者として数えられてたし…」


武道「だろうな。だから森さんの方には行かなかったんだよ。どうせそんなこったろうと思ったから」


太宰「いや一寸、本当に御免って…真逆生き残って呉れてると思って無かったんだって…」


武道「実はそんな事言っといて、中也辺りと暴れまくったりしてたんじゃねぇの?」


太宰「其処迄信用無い?流石の私でも大切な弟の生死の心配はするよ??」


武道「まぁ流石に冗談だけどね」



武道さんの冗談だけどね。という発言を聞いて、太宰さんは武道さんを無言でギュゥゥゥッと抱き締め始めた。



太宰「……お願いだから、もう何処にも行かないでね」


武道「元からそのつもりだし、そうじゃないと兄さんの所に戻って来た意味が無いよ」



な、何とか落ち着いて善かった…。



与謝野「…なァ、先刻から気になっていたんだが、其の…武道?で善いのかい?」


武道「はい!好きに呼んで下さい!」


与謝野「武道は昔行方不明にでもなっていたのかい?」


武道「あー…まぁ、そんな感じですかね?実際、結構痛い目に遭いましたし」


織田「其れは辛かったな」


谷崎「じゃあ、ボクからも善いですか?」


武道「何ですか?」


谷崎「もしかして何ですけど…武道さんってポートマフィアですか?」



其れについては僕も正直気になっていた。抑も元ポートマフィアである太宰さんの弟っていう時点で何となく想像出来るけど、先刻ポートマフィアの首領の森さんや中也さんの名前がサラッと出て来たし、死亡者とか物騒な単語も出て来たし、今迄の会話を聞いていれば谷崎さんの様に思うのも無理無い。



太宰「谷崎君善く判ったね!武君は元々ポートマフィアに所属していたよ。私と同じ様にね」


武道「まぁ、ポートマフィアに所属していたと言っても、一度も殺しはしていないんですけどね」


敦「えっ、ポートマフィアなのに一度も人を殺していないんですか?」



其れは一寸意外だ。まぁ、云われてみれば武道さんはとても人を殺せる様には見えないけど、もしかしてポートマフィアには入っていたけど、立場は其処迄高く無かったとか?



国木田「因みに、武道の役職は何だ?」


太宰「主に私の護衛だったかな?」



・ ・ ・ 。



……はい?



ナオミ「た、慥か太宰さんの役職は幹部でしたわよね?」


太宰「?うん。そうだよ?」


ナオミ「幹部の護衛を担当していたという事ですの?武道さん御一人で?」


武道「まぁ、護衛と言っても戦場だと中也が前線で敵を倒しまくっちゃうから、俺はあくまで兄さんがなるべく怪我をしない様に隣にいただけですけどね」


太宰「後はまぁ、其れ以外だとエリス嬢の護衛もしていたよね」


武道「護衛って言うよりかはただエリス嬢のお出掛けに着いて行っただけだったけど」



真逆、当時ポートマフィアの幹部だった太宰さんだけでなく、エリスちゃんの護衛迄していたとは……矢張り太宰さんの弟というだけあって話を聞いているだけでも、可也優秀だという事が判る。



武道「そういえば、兄さんに聞きたい事があるんだけど、良い?」


太宰「何だい?」


武道「兄さんって今何処に住んでるの?前の家に行ってももぬけの殻だったから、ちょっとビビったんだけど」


太宰「嗚呼……成程ね、私は今探偵社の社員寮に住んでいるよ。前の家は暫く行って無いかな」


武道「あーね?そういう事ね」



前の家って云うのは……太宰さん達がポートマフィアにいた頃の家なのかな?



武道「じゃあ俺も其処行っていい?」


太宰「勿論構わないよ。何だったら一緒に住んでしまおうよ!昔みたいにさ!」


武道「それは良いのか?w社員寮って事は探偵社員の人しか住めないんじゃない?」


国木田「其れに関しては、社長に確りと許可を貰えば問題無いんじゃないか?」


武道「因みにですが、その社長さんは?」


与謝野「社長は今、乱歩さんと一緒に出張に行っているから、残念だけど帰って来るのは明後日になるね」


武道「そうですか……じゃあ明後日になるまでポートマフィアに泊めて貰おうかn」


太宰「其れはダメ」


武道「え何で?(早ぇなおい……)」


太宰「あの蛞蝓がいる組織に武君を一人で連れて行ける訳ないでしょ」※早口


武道「元々俺達の家だったんだし、実家に帰る様なもんでしょ。それに、どっちにしろ後から顔出しに行く予定だったし」


太宰「ダメ。絶っっ対にダメ」(圧)


武道「我儘なガキかアンタは……」



太宰さんの圧が凄い……そんなにポートマフィアの処に連れて行きたくないのか。



谷崎「ま、まぁまぁ。落ち着いて下さい太宰さん。何方にしろ、社長には許可を取っておいた方が善いと思いますし、一度二人でポートマフィアに行ってみては?」


武道「あーそれ良いね。折角だし、兄さんも一緒に行こうよ」


太宰「えぇー……」



其の後、皆んなで自己紹介をした後、凄く嫌そうにしていた太宰さんも、結局一緒に行く事に決定した。

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