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___これはとある夏の日におきた不思議な少年との出会いの物語___
ある日の学校からの帰り道、最近暑いよな〜と隣を歩く友達の優太が愚痴をこぼす。
その言葉に同意するように僕ばコクッと首を縦に振った。
するとあ、と何かを思い出したように優太が顔をあげた、僕はびっくりしてなに?と聞き返す。
「そういえば夏になったのに暑すぎて忘れてたことあるよなぁ?」その言葉で思い出してしまった、
毎年恒例の肝試しをやっていないということに。
ただ一つ問題がある、それは僕に多少なりとも霊感があるということだ。
僕は優太に「毎年言ってるがああいうところは面白半分で行っていいところじゃないんだぞ」と警告をだす。
しかし毎年決まって優太の返事は同じだ。
___その時はお前がまた助けてくれるだろ?___
また、というのもものすごく前すぎて僕は覚えてないけど昔、僕が優太を助けたことがあったらしい。
そうやっていつもいつも僕を連れていくが、お前が言う”あの時”みたいに助けられるか分からないんだぞ?そう言うと優太はすかさず、
大丈夫だって。ほら、明日くらいに行こうぜ?な?と優太があまりに優しい声色で言うもんだから断れず、わかったと言ってしまう。
僕はいつまで経ってもこいつが言うことに逆らえないんだと思う。
あのさ、と僕が口を開くと、なんか気になることでもあったか?と僕に問いかけてくれる。
その問いに答えるように口を開く、明日の肝試しの場所なんだけど僕らが初めて行った肝試しの場所にしない?
あの場所だったら馴染み深いし、何より今年中学を卒業しちゃうし、もしかしたら僕があの日のことを思い出せるかもしれないし。
そう言い終わり優太の方を見てみると優太は顔を上げて空を見ていた。
僕は何かいたの?と聞いてみるが優太は相変わらず空を見上げていた。僕は心配になり優太の肩をぽんぽんと叩いてみる。
すると優太はビクッとして_っそうだなそうしようと返事を返してくれたが心配で優太にこう聞いた
なあ、やっぱり”あの日”のことなんか隠してないか?
そう聞くと優太は苦笑いして何も隠してなんかないさただ、あそこはあいつが眠ってる場所じゃないか。
__あいつとは、元々僕たちは三人で一人と言うくらい一緒にいた幼馴染だったんだけど
僕の記憶が無くなった異常に暑かったあの日に死んでしまったと聞いている。だけどあいつの死体は見つかっていないと聞いている。
でもあの日にあいつが死んで僕は記憶がなくなって唯一真相を知っているのはあの日を生き延びて記憶が消えてない
___優太ただ一人___
「あそこにあいつが、敦くんが眠ってるから行くんだよ僕はあの日の真実が知りたい」
そう言うと優太は納得してくれた様子でわかったと言ってくれた。
「ありがとう。君には辛いことかもしれないのに納得してくれて」
淳くんが死んだ時のショックで僕は記憶を無くしてしまったくらいだから優太は覚えている分つらいことのはずだから。
優少し考え事をして口を開いた。
「少し気になってることがあったから行こうとは思ってたんだ。あのさ、あの日に死んだはずの敦の死体はなかったんだ?」
気になっていることがまさかの淳くんのことだったなんて、驚いてしまって優太に言ってしまった
「え?淳くんは死んだんだろ?そんなこと聞かないでくれよ」
「でももし敦が死んでなかったとしたら?あいつがもし誰かに連れ去られたとしたら?お前は覚えてないし、俺はあいつが死んだ瞬間を見てないから、もしかしたらお前はあの時敦が連れ去られてるのを見ていて、何らかの拍子に忘れてしまったとしたら?」
そうやって僕に説明してくれてわかりやすいはずなのに、聞いていて頭が痛くなってきたせいで気分が悪くなって理解ができなくなってしまった。
「そんな、そんなことあるわけない!」と声を張ってしまい優太がビクッとしたことがわかってごめんと謝罪するつもりが、優太が声を荒らげて言ったんだ。
___生きてるって信じたいじゃないか!!___
そう言った優太の目には涙が浮かんでいた。
そうだよな僕は覚えてないだけで何か知ってるかもしれないもんな、そりゃ諦めきれないよな。
明日何か証拠があるか調べて、なかったら死んでるってことで諦めてくれるかもしれないと思い僕は、わかったと首を縦に振った。
そうすると先程まで目に浮かんでいた涙を袖で拭って優太が喋ろうと口を開いた瞬間、何かがふわりと優太の中に入っていった
優太はその何かが入った瞬間ゔっと顔をしかめた。
僕は優太に「大丈夫か!?」と問いかけるが優太は「大丈夫だよ、何かが喉に入ってきた感覚があっただけだから」
___そう言う優太の顔はどこか悲しそうな顔をしていたんだ___