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今日はバレンタインだ。
キッチンで甘い匂いをさせながら、初心者でも簡単でおいしい生チョコを必死に作った。
…なんとかサーティーンの帰宅前にラッピングまで完了させて、彼の帰りを待った。
「相棒〜! ただいまぁ〜!」
なんとも嬉しそうな声と共に、ドタドタとサーティーンが帰ってきた。
リビングに入ると同時に目をキョロキョロさせている。
部屋に漂うチョコレートの香りに気付いたのか、不思議そうな顔をしていた。
「…えと、ハッピーバレンタイン…」
初めて渡すチョコに、少し緊張しながらおずおずと箱を差し出した。
「……もしかして、相棒の手作りか?」
赤い箱に綺麗に並べられた生チョコをまじまじと見つめた後、
嬉しそうな目でこちらを見つめてくる。
「口に合うといいんだけど…」
…初めて作ったチョコ。
サーティーン、食べてくれるかな。
「…すげー嬉しい。でもひとりで食べるにゃ寂しいからな、ソファーに座って相棒も一緒食べようぜ」
そう言うと、サーティーンは私の手を取って、ソファーに並んで座った。
箱を開けて一つ取り出し、口に入れる。
「……ん、甘くてうまい…」
サーティーンは優しく笑った。
その笑顔が、いつもより柔らかくて、胸がきゅっとする。
「……相棒も、食べてみるか?」
そう言うと、サーティーンはチョコをひとつ掴み、 なぜか自分の口の中へ放り込んだ。
えっ…?と思う間もなく、
グイッと抱き寄せられた瞬間——
サーティーンがキスをした。
唇が触れた瞬間、
チョコの甘さがじんわりと広がる。
サーティーンの舌先が軽く触れて、
溶けたチョコと混じり合った甘さが、
私の唇に絡みつく。
「……っん…ふっ」
喉から小さく吐息が漏れて、
思わず体がびくっと震える。
サーティーンが優しく腰を引き寄せて、
キスが少し深くなる。
チョコの甘さと、キスの温かさが混じり合って、 頭がふわふわになる。
ちゅっとリップ音と共に唇が離れると、
サーティーンは少し照れくさそうに目を逸らして、 でもすぐにまた私を見つめて、
小さく笑った。
「……お前のチョコ、甘すぎるだろ。
でも…お前より甘いもんはねぇな」
顔が、頰が真っ赤になって、
思わずサーティーンの胸に顔を埋める 。
「……幸せすぎて…どうにかなりそう」
俺は相棒をぎゅっと抱きしめて、
耳元で囁いた。
「……俺もだよ、相棒。
これからも、ずっと一緒に甘い時間作ろうぜ」
〜Happy Valentine Day〜