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4 - 第4話 組織

♥

114

2025年03月30日

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──夜の静寂を破るように、焚き火の炎が揺れていた。


シオン・ヴェルナーは広場でグラスを傾けていた。組織の襲撃を退けた後、楽園の住人たちは勝利に浸り、酒を交わしていた。


しかし、シオンの心は静かだった。


「……このままではいずれ滅びる」


口元に微笑を浮かべながらも、シオンの目は冷静に現状を見据えていた。ならず者たちは強い。


組織の襲撃を退けるだけの力はある。だが、それは一時的なものにすぎない。組織は必ずより強大な戦力を送り込んでくる。


この楽園は、ただの逃げ場ではない──”革命の火種”になりうる。


「……何を考え込んでやがる?」


酒瓶を片手に、カインが隣に座る。


「お前が静かにしてると、逆に不気味なんだが?」


「私が考えごとをするのが、そんなに珍しいか?」シオンはグラスを揺らしながら微笑む。


「普段は飄々としてるくせに、こういう時はやけに真剣になるからな」カインは肩をすくめた。「で? 何を企んでる?」


シオンはグラスを置き、静かに言った。


ならず者たちを”組織”にする


カインの表情が険しくなる。「冗談だろ? 俺たちは組織みたいなルールに縛られるのが嫌で、ここにいるんだぞ?」


「わかっているさ。だが、今なら滅びる」シオンは焚き火を見つめる。


「ならず者のまま、無秩序に暴れるだけでは、いずれ統括組織に潰される。だが、”革命軍”としてまとまれば、話は変わる」


「革命軍、ねぇ……」


「統括組織はギフターを管理することで世界を支配している。構造を崩すには、”管理されないギフター”が集い、戦うしかない」


シオンは立ち上がり、周囲のならず者たちを見渡した。


「ここにいる者たちは、組織に背を向けた者ばかりだ。ならば、その意思を貫き通し、”逆者”として一つにまとまる道もある」


カインはしばらく黙っていたが、やがて小さく笑った。


「……お前、ほんとに貴族みたいなヤツだな」


「誉め言葉として受け取っておくよ」


シオンは軽く笑いながら、焚き火の炎を指でなぞるように見つめた。


──この炎が、革命の始まりになる。


統括組織に支配された世界に、新たな火種が生まれようとしていた。


作者からコメント

「はんばああああああああああああああああああぐ」


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コメント

7

ユーザー

やれる

ユーザー

今回も神ってましたぁぁぁぁ!!!!! うわぁぁぁお...何か大変そぉ...((? 確かに組織みたいなルールに縛られるのが嫌だから来たってのに急にあぁ言われるとビビるよね(?) ......はんばぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぐ!!!!!!!((((( 次回もめっっっっさ楽しみいいいいいいぃ!!!!!!

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