登場人物一覧
大石慶敬(21)…4代目主人公 国家保安庁特殊空衛団特別作戦攻撃部隊第1班所属 機動員
豊島敦也(21)…国家保安庁特殊空衛団特別作戦攻撃部隊第1班所属 機動員
新屋智輝(21)…国家保安庁特殊空衛団特別作戦攻撃部隊第1班所属 機動員
甲賀彪馬(22)…国家保安庁特殊空衛団特別作戦攻撃部隊第1班所属 機動員
大野義也(28)…国家保安庁特殊空衛団特別作戦攻撃部隊第1班所属 機動員
日野悠矢(30)…国家保安庁特殊空衛団特別作戦攻撃部隊第1班所属 機動員
村島陽斗(26)…国家保安庁特殊空衛団特別作戦攻撃部隊第1班所属 操縦士
勝村有人(33)…国家保安庁特殊空衛団特別作戦攻撃部隊第1班所属 操縦士
海野崇(38)…国家保安庁特殊空衛団特別作戦攻撃部隊第1班副班長
浦渼祐輝(57)…国家保安庁特殊空衛団特別作戦攻撃部隊第1班班長
北海遼(36)…国家保安庁特殊空衛団特別作戦攻撃部隊長
河内慶六(47)…国家保安庁特殊空衛団長
睦月陸(44)…国家保安庁特殊空衛団管理官
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「だ、大丈夫か?」
倒れていた大石に姿が目に入り中越は声をかけた。
「……………」
「同職だ。心配すんな。お前らを助けに来た。」
そう言いながら中越は大石の周りにいた隊員らに目をやった。
「全員無事か。」
そう呟くと中越は無線機を手に持ち連絡を入れた。
その時だった中越らがいた部屋のドアが砂煙と共に倒れた。
「勝手に入ってきたネズミの駆除だ。大人しくしてろよー」
そう言いながら一人の男が入ってきた。
手には鋭利な刀があった。
「何だお前、持っているものを捨てろ」
中越はすぐに銃を構えた。
中越に続き周りにいた隊員らも一斉に銃を構えた。
「何だよー面白くねーじゃん。フェアじゃないじゃん。こんなの」
そう言うと男は近くにいた隊員に向け刀を投げつけた。
刀はすぐに隊員が着ていた防弾チョッキに刺さった。
それを見て中越はすぐに男に向け発砲した。
男は笑みを浮かべながらその場に倒れた。
「おい大丈夫か?」
周りにいた隊員らは倒れた隊員に声をかけていた。
「もうそいつ息ねーだろ。さっさとここから離れるぞ。なんか嫌な予感がする」
そう言うと中越はそのまま部屋から出た。
中越に連れられるようにして大石らも部屋から出た。
部屋から出るとそこは刀を構えた男達が揃っていた。
「何だ……。お前ら何者だ?」
中越が叫ぶと先頭にいたフードを被った男が声を張り上げた。
「勝手に入ってきてんじゃねーよ。ま、いいか。天湾軍と日本軍の衝突、おもしろそーじゃねーか笑笑」
「天湾って何だ?お前ら何者だ?」
「日本から独立し建国した。この島は天湾だ。つまりお前らは無許可で他国の領土に侵入した。しっかりとけじめつけてもらうぜ笑笑」
男が言うと刀を構えた男達は一斉に中越らに襲いかかった。
その頃
国家保安庁総監本部長官室宛てに一本の電話が来ていた。
「お電話変わりました。国保長官室です。はい、はい、………はい。……わかりました。失礼します」
電話を切ると秘書官は顔を青ざめながら長官の中道に目をやった。
「どうした?」
秘書官の明らかに怪しい言動を見て中道が声をかけた。
「相馬が死んだらしいです。殺されたとか」
「相馬?」
「亜連の総長ですよ。今朝大阪にある亜連の本部事務所で発砲音が聞こえたって通報を受けて大阪府警が出動したところ相馬と亜連幹部、組員が死んでいたらしいです。」
「誰がやったんだ?」
「その事について警視庁と大阪府警の合同で特別捜査本部が設置されたらしいです。」
「国保もすぐにその捜査本部に合流しよう。防衛省と警察庁に連絡だ」
「了解です」
その後
国家保安庁、警視庁、大阪府警による特別捜査本部が再設置され亜細亜連合本部事務所発砲事件についての捜査が行われた。
現場に残っていた特殊な銃弾、現場付近の防犯カメラ映像、捜査を進めていく中で浮上してきたのは離島で謎の国名を掲げている天湾だった。
自称、天湾の総裁F.ウィルソンだった。
同年10月28日
F.ウィルソンは、YouTubeで亜細亜連合の壊滅そして日本への侵攻作戦を宣告した。
これを受け、国家保安庁は日本本土及び日本周辺の離島の重要警戒を実施、天湾による侵攻を防ぐため着々と準備をしていった。
そして同年11月2日
内閣総理大臣は、国家保安庁長官、防衛大臣からの助言もあり日本国民の生命の保護を理由に出国の禁止令を出した、そして既に出国している者に対して強制帰国させるべく世界各国に国保隊員を派遣、世界各国と連携を取りながら日本国民的の生命保護に力を入れ始めた。