テラーノベル
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いつもは1人の冷たいシーツも 今晩は2人分の体温がある。
今日は2人揃って眠れる日。凛とは違う国に居たからこうして2人で眠るのはなんだか久しぶりな気がして少し照れてしまう。
「なぁ、凛」
言葉は無いけどこの空間がとても暖かくて、その一番の理由の愛しい彼の名前がつい口から出てしまった
「なんだ?」
「ううん、呼んでみただけ」
「チッ」
びっくりした……返事が帰って来るとは思わなくてつい顔が綻んでしまう
「潔」
「なぁに?凛」
「フン」
「なんだよもう〜っ!」
ぶっきらぼうながらも愛しい彼から名前を呼ばれて喜ばない人はいるのか?きっといない。
俺はコイツの不器用さが好きなんだ。
「なぁ、潔」
「今度はなぁに?」
ちゅっ
「いいか?」
「…っあぁ」
静かに鳴るリップ音
優しく誘う夜のお話
まだ朝は遠い
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