気分転換。
大人日向と大人研磨が、高校時代に戻る話。
あ、研磨と翔陽は💍💏この関係です。
すたーと!
大翔「研磨ーバレーしよう!!!」
昼食をとっているときに、元気いっぱいに誘われた。 本当は断るつもりだったけど、いつも断っているからと、
大研「えー…しょうがないなぁ。」
と、承諾した。
ここで誘いのったのが、運の尽きだった。
昼食が終わり、二人でジャージに着替え、外に出る。俺たちの家は平屋の一軒家で、庭付き。お金っていいね。
そして、久々に俺とバレーができるのがよほど嬉しいのか、目が輝いている翔陽に、
大研「俺、最近バレーやってなかったから手加減してね。」
と伝えた。すると、
大翔「えー!研磨ならいけるでしょ!!」
とちょっと残念そうな声で返ってきた。前のように思いっきりやりたかったのだろう。けど、強くなった翔陽に、耐えれるような力は俺にはない。
大研「無理無理無理無理。翔陽、今の自分の力考えて。ゲームしかしてない俺には取れない。」
大翔「はいはーい。いくぞー!」
俺たちは、日常的な会話をしながら、レシーブでトスを繰り返して遊んでいた。
何事もなく終わるはずだったのに、二次創作特有のご都合展開がやってきt((言いすぎた。
何事もなく終わるはずだったのに、いきなりボールが爆発した。ただでさえ謎すぎるのに、ボールからの煙の量が半端なくて、俺たちはその煙を吸って、意識を飛ばしてしまった。
?「うふふふふふふ(^^)さてさて、どこに飛ばそうかなぁ〜?あ!高校時代で、烏野と音駒の合宿所の近くに飛ばすか!!うんうん!私天才かも!!よし、いけー!!」
意識はないのに、変な女の声がうっすらと聞こえた。高校時代、という言葉だけははっきり聞こえて、意識がないのにも関わらず、困惑した。 そして、強い日差しで、瞼の裏まで明るくなり、意識が戻った。
目を開けると、川の近くの芝生(しばふ)に転がっていた。
大研「?????」
えー…どこだよここ。てか、なんで隣の翔陽はそんなに気持ちよさそうに寝れるの???なんかぐっすり寝ててムカつくから起こそうかな。
大研「しょうよーう、起きて。」
ぺちぺちと、優しく翔陽の頬を叩く。
大翔「ん…」
あ、起きそう。もうちょっと大きい声出すか。
大研「翔陽おーーーきーーーてーーー!」
大翔「…ん。あ、けんま。おはよ。」
大研「おはよう。」
わぁ、表記が平仮名だ。
寝起き翔陽可愛い。((…じゃなくて!!
大翔「んーーーーーここどこ???」
だよね、俺もなった。
大研「実はさ、冷静に考えてみたら、なんとなく見覚えがあるんだよね、ここ。」
大翔「え!?じゃあ東京…?」
大研「多分そう。翔陽は聞こえたかわかんないけど、変な女の声、聞こえなかった?」
ダメ元で聞いてみる。
そしたら、予想外の言葉が返ってきた。
大翔「あ!俺も聞こえた!!なんか、『烏野と音駒』とか、『合宿所』とか聞こえた気がする。」
東京。烏野と音駒。合宿所。高校時代。
俺は頭をできるだけ回転させ、考えた。
すると、一つの可能性が出てきた。
大研「ねぇ、翔陽。もしかしたらだけどさ、俺たち、タイムスリップ?したのかも。」
大翔「…………?」
何か言おうと思ったのか、開けた口が開きっぱなしになっている。とても可愛い。
大研「とりあえずさ、合宿所って言葉聞いたんでしょ?行ってみよ。」
大翔「う、うん!ところでさ、俺たちの服装大丈夫そ?」
大研「え、。」
言われてみれば、確かにまずいかもしれない。特に俺。俺は高校から体格がほとんど変わらなかったから、高校から持ってた音駒のジャージを着て翔陽とバレーをしてたし、翔陽は、BJのジャージを着ていた。
大研「…ちょっとまずい?」
大翔「…まぁ大丈夫だろ!!それより、早く行こーぜ!」
そして、俺たちは音駒高校に向かった。
ちょっと心配になってきた。不審者だと思われないだろうか。そしてなんで翔陽はそんなにワクワクした顔してるの???いや確かに昔の自分見れたら面白そうだけどさ。
大翔「あ!体育館!研磨!今午後だし、試合してるんじゃない?見に行こーぜ!!」
大研「あ、うん。」
見つかったらめんどくさそうと思いつつ、返事をする。好奇心が勝ってしまった。
体育館に向かう途中、久しぶりの校舎で、とても懐かしく思った。翔陽もひさしぶりに久しぶりに来たからか、「懐かしいな!」と言っていた。
体育館にたどり着く。
大研「さて、どこから覗く?」
大きな声を出したらバレるから、小さな声で訊く。
大翔「んー、あ!窓から見れるんじゃない?」
大研「そうだね。」
と言い、二人で体育館を除く。
やっぱりいた。昔の自分たちがいて、楽しそうにバレーをしていて、久しぶりにちゃんとやりたくなってしまった。 翔陽は昔の自分を見て、「レシーブを下手だなっ!?」と昔の自分に指摘して、ショックを受けていた。ちょっと面白い。
そんなこんなで試合が終わり、音駒が勝った。
大翔「自分たちの試合観るの面白かったぁー!!」
大研「ちょちょちょ、声が大きい!」
慌てて小声で指摘する。
大研「そうだね、面白かった。」
そんなことを話していたら、
大地「よーし、ペナルティ行くz…」
研日「あ…」
ペナルティの、グラウンド一周をするための烏野(主将)と目が合ってしまった。
大研「しょ、翔陽!逃げるよ!走って!」
大翔「!研磨!?」
俺たちは焦って、逃げてしまった。絶対余計に不審者っぽく見てただろうな…。本気でミスった。
菅原「大地?今、誰かいた?」
大地「え、あ、いや、なんか、音駒のジャージ着た人と、BJのジャージ着た人が…。」
黒尾「さーむらくーん?なんかあったの?」
大地「あー、それが………」
黒尾「えー怖。まぁ大丈夫でしよ。ペナルティ行ってらっしゃい!」
逃げてきちゃった。どうしよう。ていうか久しぶりに本気で走ってめっちゃ疲れた。翔陽…は流石に元気だ。現役選手はすごい。
大翔「んで、どうする?もう見られちゃったし、バラしにいく?」
大研「うーーーん、けど、通報されないかな。」
大翔「俺たちが翔陽と研磨だって判れば大丈夫だろ!」
そんな感じで、グラウンドの木陰で相談していたら、
大地「あの…」
研日「うわぁぁ!!!」
遭遇してしまった。運悪すぎない???
烏野のみんながこっちを見て困惑している。
大研「えーーーーっと…汗」
苦笑いを浮かべながら、翔陽の方を見ると、翔陽もこちらを見ていた。
※目で会話してます
大研(とうしようどうしよう。しょうよーーーう!!!どうしよう!!!)
大翔(もう言うしかないでしょ!!烏野のみんなに見られたんだよ!?)
大研(………じゃあ、翔陽よろしく。)
大翔(俺!?わかったよ…。)
大翔「あーーーーっと…お久しぶりです、キャプテン…。」
大地「えーっと…どちら様で…?ここは音駒高校の敷地ですが…。」
菅原「そっちの方はなんでここのジャージ着てるんですか?OB?」
大研「うん…まぁ。君と同じ元セッターだよ。」
菅原「????」
大翔「大地さん、お久しぶりです。日向翔陽です!!」
烏野「????」
影山「はぁ????日向が二人…???」
日向「俺がもう一人!?」
大地「え、あ、え?で、そっちの方は?」
大研「孤爪……研磨。」
烏野「はぁぁぁぁぁぁ!?」
びくっ
面倒だな…。
大研「日向。クロ呼んだきて。流石にこの姿で行けないから。」
日向「え、あ、わかりました!」
烏野「………(困惑)」
研日「………。」
烏野/研日(気まずい!!!!)
黒尾「おーい、さーむらくーん。なんの騒ぎ?チビちゃんの説明じゃなーんもわかんないんから一応みんな連れてきたけど。」
大地「あ、あぁ、なんか、日向翔陽と、孤爪研磨を名乗る人がいてな…。」
黒尾「はぁーー?」
うん、理解できてないね。当たり前か。
大研「久しぶり、クロ。」
黒尾「うおっ!?え!?研磨!?」
研磨「なにクロ?…え?俺と翔陽?」
大翔「高校生の研磨だ!!!可愛い!!研磨研磨!昔の研磨可愛くない!?」
大研「いや、俺だし別に…。」
研磨「………???」
すごく怪訝な顔してる。そりゃそうか、よくわかんない人に可愛いって言われたら今だろうと昔だろうと怖いわ。
大地「えっと…改めて自己紹介お願いできますか…?」
研日「あ、はい。」
というわけで、体育館に移動し、入ってきた俺と研磨に、監督たちはめちゃくちゃ驚いていた。まあ、当たり前か。
大翔「えっと、じゃあ、俺から。烏野高校OB日向翔陽です。今は研磨と結婚したから孤爪だけど、ブラックジャッカル(BJ)で、現役選手やったます!」
大研「…孤爪研磨。バレーはやってない。今はYouTuberしてる。以上。質問は?」
全員「???」
大地「すみません、情報量が多くて…。」
研磨「俺と翔陽結婚してるの???」
大研「うん。」
影山「日向…はあのBJの選手…なんですか…コラ。」
大翔「おうよ!現役だぞ!」
月島「孤爪…さん?身長は大して伸びなかっただね笑」
大翔「んだと月島ぁ!?あと、さん付けいらないし日向でいい。」
クロ「じゃあこの二人も混ぜてバレーしようぜー!」
全員「楽しそう!!」(月島以外)
月島「ええ…絶対日向強くなってるんじゃん。」
大翔「もちろんだ!ビーチで鍛えた足は強いぞ!!」
全員(ビーチ?)
クロ「よーし、じゃあこっちの研磨と、チビちゃんをでかい方の二人で変えるか。」
大研「まってクロ。俺もうバレーやってないから無理だよ。」
クロ「えー、研磨ならいけるだろ!!」
大研「翔陽と同じこと言うのやめてくれる?なんなのその暴論。」
大翔「まぁまぁ!時々やってんだから行けるって!久しぶりの対戦だな!」
クロ「じゃあ高校生の二人は見ててねー。」
烏野「日向ーナイッサー!」
大研「翔陽!手抜いてよ!?本気でやったら誰も取れないから!!」
大翔「わーってるよ!!」
キュキュッ ドンッ
全員(スパイクサーブ!?)
バァァァァン……
全員「は!?」
大翔「イェーイ!」
大研「翔陽!スパイクサーブ禁止!ジャンフロか普通のにして!!」
大翔「はーい。」
日向「未来?の俺すごくない???」
研磨「腕もげる…。」
大翔「じゃあ一回だけ!!研磨なら取ってくれるよね!?」
大研「無理無理無理無理。」
あんなん取れるわけ…。
大研「いける!!てことで一回だけ!」
審判「ぴーーーっ」
キュキュッドンッバァァァァンッ
大研「フンッッ!! うわっ!?」ドカーンッッッ(ひっくり返る)
音駒「上がった!!!!」
音駒「ナイスレシーーーーブ!!!」
腕痛い腕痛い腕痛い。
クロ「リエーフ!!」
リエーフ「まかせろー!!!!」
バンッ!!
リエーフ(入った!!)
大翔「ポスッ」
全員(そこにいたか!?)
大翔「影山!!」
田中「レフトォォォォ!!!!!!」
大翔「30cm高く!!もってこぉぉい!!」
大研「翔陽に球いったらブロック諦めてレシーブ!!」
影山「日向!!ポスッ!」
キュキュッ ドンッッッ
烏野(たっか!?)
音駒「はぁ!?」
大翔「ドンピシャ!!!」
バァァァァンッ
クロ「やっくん!!!」
夜久「オラァッ!!」
バァァァァン…
審判「ぴーーーっ」
烏野「しゃあ!!」
1セット目 21:25 烏野
2セット目 25:23 音駒
3セット目 26:28 烏野
全員「ありがとうございましたー!!」
大翔「あーーーー楽しかったァァァ!!研磨取れたじゃん!!俺のボール!!」
大研「取れたけどさぁ…。腕痛い。もげる。」
菅原「日向ー!!!お前すげぇなぁ!!」
大翔「あざーす!!」
リエーフ「研磨さんもトスの上手さ変わってなかったです!!!!!!」
大研「ありがとう。」
大地「そういえば、二人は戻り方わかるのか?」
大研「いや、まったく。」
コンコンコン
?「すみませーーん。」
クロ「はい?どちら様で?」
大翔「研磨…この声。」
大研「うん、たぶん。」
あの変な女の声!!!
?「あ、いたいたー!そろそろ帰る時間ですよー!!はい!お別れ言って!!あと30秒!!」
大研「え、あ、楽し、 かった…!昔の俺、化け物しかいないけど、頑張ってね。」
大翔「久しぶりにみんなと試合できて楽しかったです!!昔の俺!俺はまだバレー続けてるからな!いつか影山と当たるから、準備しとけよ!!」
全員「あざしたー!!」
研日「あざしたー!!」
研日「ん…帰ってきた。」
大翔「楽しかったな!!」
大研「そうだね笑」
はーい、長かったですねぇ。
1時間くらいで書く予定だったのに、たぶん2.3時間書いてます、はい。やばいです。
おまけ!!!
日向がクロ呼びにいった時の説明
日向「黒尾さん!!なんか、なんか、!お、おお俺と研磨が、!!いたんです!!なんか、はい!!いました!!で、黒尾さん呼びにきました、!!」
黒尾「はぁーーー???ごめん、意味わかんない。おーい、みんな集合!!なんか、よくわかんないけどチビちゃんと研磨がもう一人いるらしいからグラウンド行くぞー。」
音駒「はぁ?」
て感じでした。
5314文字!!!私すご!?
読んでくださり、ありがとうございましたー!それでは!!
コメント
2件
今回のお話も最高過ぎました😭 私研磨の大人姿マジですきなんですよ!! だから凄く嬉しいです😆 大研が大翔のサーブ取った時皆上がったー!!って言ってたのマジ面白かったです。 私もサーブ上がった瞬間上がったー!って叫んじゃいましたもんww 次のお話も楽しみにしています!