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桃青 タヒネタ
苦手な人は 🔙
桃『』
青「」
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悲劇は突然に起きた。
使い慣れた道。
青く澄んだ空。
静かな世界に響くブレーキ音。
何かがぶつかった鈍い音。
飛び散る血飛沫。
俺は何も考えられなかった。
何が起きたか分からなかった。
いや、分かりたくなかった_。
桃『まろ~?』
青「何?」
桃『久しぶりに、デートしよ?笑』
青「…急やな、…笑」
桃『だめ?笑』
青「だめとは言ってへんよ~」
桃『やった~!まろ大好き~!笑( 抱』
青「はいはい、笑」
桃『え、俺の扱い酷くない!?』
青「酷くない、酷くない笑」
桃『酷いよぉ…( 泣』
青「あ~、もぉ…大人が泣くな笑」
桃『まろが悪いんだもん…』
青「…はぁッ…、ん…⸝⸝( ちゅっ」
桃『ん、っ!?⸝⸝』
青「…これで機嫌直せ、ばか…⸝⸝」
桃『…( ぽかーん』
青「っほら、デート行くで、!⸝⸝」
桃『…やっぱ、デートなしに((』
青「置いてくぞ、!」
桃『え、ま、待ってよ!笑』
青「ん~っ!久々に仕事以外で外出た気する」
桃『確かにね~、仕事でデートあんま行けてなかったもんね笑』
青「せやな、笑」
桃『…どこ行く?笑』
青「…え」
桃『ごめん、普通に決めてなかった笑』
青「…あほか、笑」
桃『ごめんて、…笑』
青「…公園とか、行かん?」
桃『公園?別にいいけど、…』
青「何か、ゆっくりしたい」
桃『…そっか笑』
青「何笑ってんねん、ぶん殴るぞ」
桃『ひど!?笑』
青「…ふはっ笑」
桃『あははっ、笑』
桃『あ、公園見えてきた』
青「休日やから、子供多いな~」
桃『…まろとの子供欲しい…』
青「…っ、⸝⸝」
桃『あれ、照れてます?笑』
青「うるせっ、⸝⸝」
桃『ってか、ここの通りって結構車来るんだね』
青「たしかにな、」
子供( あ、ボールが行っちゃう、! )
車 [ ブーン( 運転手 📱 弄 ]
青「…っあ、!( 走」
桃『え、まろ、!?』
大人達 “危ない!!”
子供( っへ、? )
車 [ キキーッ! ]( 運転手 気付
ドンッ
子供( あ、れ…? )
青「…。」
大人達 “人が轢かれた!!”
ゞ “誰か救急車を、!!”
桃『っま、ろ……?』
青「…。」
桃『っまろ、ねぇまろッ!!』
青「…」
桃『ッ返事して、まろっ…』
この日、この瞬間、
俺の最愛の人は帰らぬ人となった。
医者〈 全力を尽くしましたが、ここに着いた時には、もう息を引き取っていました…。〉
桃『そう、ですか…』
医者〈 申し訳ありません、…〉
桃『…いぇ、…ありがとう、ございました…』
青「…。」
桃『…っ、綺麗な顔ッ…』
ゞ 『ごめんっ、俺がデートになんて、誘わなかったらッ…』
ゞ 『っ、ないこって、呼んでよっ…まろッ、』
朝起きれば、隣に大好きな人がいて
仕事から帰っても、家に大好きな人がいて。
それが当たり前だと思っていた。
でも、その当たり前が崩れてしまった。
桃『…まろが、いない世界なんてッ…』
どうしても、受け入れられなかった。
受け入れたくなかった。
桃『…まろ…』
まろがタヒんでから、俺は眠れなくなってしまった。
不眠症といったところか。
ご飯も、もうずっと食べていない。
というか、部屋から出られずにいる。
仕事にも行けていない。
連絡する気力もない。
こんな姿まろが見たら、なんて言うだろ…
桃『あ~ぁ、…俺が、タヒねばよかったのに…』
最近はずっとそんなことを考えている。
あの時、まろより先に俺が動いていれば
まろがタヒぬことは無かった。
まろの方が、何でもできるから。
きっと、俺が居なくてもすぐパートナーが
見つかるはずだから。
桃『…薬、…』
ジャラジャラと音を立て
手のひらに落ちてくる薬を
全部口の中に押し込む。
ふわふわとした感覚と共に
視覚がおかしくなっていく。
周りがぐわぐわして気持ち悪い。
そして意識が段々と遠のいていく_。
桃『…あれ、ここどこだ…』
ゞ 『……タヒねた、…?』
青「…ないこ。」
桃『っまろ、!!』
青「……ないこは、まだタヒんじゃだめだよ。」
桃『…っえ、?』
青「…ごめんね、…そろそろ、現実見てや…」
桃『現実ってッ、?何言ってんのっ、』
青「ないこ。俺は事故でタヒんだんだよ。」
桃『っそんな、わけッ…今こうやって話せてるじゃん、!』
青「…これは夢だよ。俺はタヒんだの。」
桃『ッうそ、嘘だっ、…まろはッ…、(泣』
青「…嘘だったら、よかったよね…俺も嘘であって欲しかったよ、…タヒんだなんて、」
桃『まろの、いない世界なんてッ…(泣』
青「…ないこ、確かに俺はそっちにはいない。…だけど、ないこの中では生きとるよ…」
桃『っ、俺の、中…?( 泣』
青「うん。ないこの中。…ここで俺は生きてる( 桃 胸手 添」
桃『ッぁ、…( 泣』
青「…ほんまは、俺だってもっと生きていたかったッ…もっとないこと居たかったっ…( 泣」
桃『っま、ろ…( 泣』
青「でも、もうそれは叶えられへんねんっ…、置いていって、ごめんなぁッ…( 泣」
桃『ッうぁ、…っ…( 泣』
青「っ、ないこ…俺が居なくても、ないこはやっていけるっ…大丈夫、俺が保証するッ…」
ゞ 「だからさっ、俺の分まで…生きてッ、?」
桃『まろの、分までっ…?( 泣』
青「うんっ、…ちゃんと俺は見てるからッ…俺の分まで、ないこが幸せになってっ( 泣」
桃『っ、無理だよ…まろがいないのに、幸せになんてッ…!( 泣』
青「ないこッ、…さっきも言った…俺はないこの中で生きてるっ、ないこなら大丈夫だよ…( 泣」
桃『っ、…( 泣』
青「…また、機会があれば会いに来るよ。」
桃『…絶対ねっ、…』
青「、!…うん…約束する、笑」
桃『っ笑うな、ばか…』
青「ごめん、…笑」
桃『…ありがと、まろ…』
青「…うん、…頑張って、ないこ。」
桃『……。』
青「…愛してんで。」
桃『…ゆ、め……』
“俺はないこの中で生きとるよ”
桃『…俺の中、ね…笑』
ゞ 『……』
“愛してんで。”
桃『…俺も、…俺も愛してるよ…』
「…うん。知ってる笑」
桃『っ、!?』
自分の胸に手を当てふと呟くと
微かにまろの声が聞こえた気がした。
桃『…ほんとに、俺の中に、いるのかな…』
「いるよ、…信じてくれへんの?笑」
桃『……あ~あ、…仕事めんどくさいな~…』
「もぉ、相変わらずだらしないな~笑」
桃『…俺、ちゃんと頑張るから見ててよね、』
「わかってる。こっちに来るの早かったら、すぐ戻したるからな。笑」
桃『…まろの分までちゃんと生きるから…』
「…うん。無理ないようにな。しょうもないタヒに方すんなよ。」
桃『でも、…過労タヒとかしそうだな笑』
「それはしょうもなすぎ笑」
桃『…ま、100歳まで生きるかな~』
「お、言ったな?男に二言はねぇぞ?笑」
桃『…まろ、俺が100歳になるまでサポートしてよね笑』
「おぉ、やったるがな笑」
桃『っはは、笑』
「んふっ、笑 」
桃『…まろ、』
「…なぁに。」
桃『ずっと大好きだよ。』
「…うん、俺も。」
聞こえるはずはない。だけど
何となく会話ができている気がした。
この日から俺は
少しずつ前を向いて行けるようになった。
知人も会社の人も、みんな優しくて
最初こそは思い出してしまうこともあって
沢山迷惑をかけてしまっていた。
だけど、今はちゃんと頑張れていると思う。
赤《 ないくーん?何してんの~ 》
桃『…何でもない!笑』
赤《 絶ない何もないわけないでしょ!笑》
桃『ほんとに何もないって笑』
赤《 怪しすぎるんだけど、笑 》
桃『りうら疑い深すぎなんだって笑』
水 ( 何話してんのー? )
赤《 いや、ないくんがさ~笑 》
青「…ないこ!」
桃『っ、…!』
赤《 あれ、ないくん? 》
桃『……、』
水 ( おーい、ないちゃーん? )
桃『…ごめん、行こっか…笑』
赤《 え、何、どうしたの?笑 》
桃『…んーん、少し昔のこと思い出しただけ』
水 ( 昔って? )
桃『…昔は昔だよ、笑』
ゞ 『ほら、あにきと初兎ちゃん待ってるかもよ?笑』
赤《 あ、そうじゃん!急げ~!笑 》
水 ( ちょ、りうちゃん早い!笑 )
桃『…ふふっ、…笑』
まろ。
俺は上手くやれてるのかな。
今歩んでる道は正しいのかな。
俺には分からない。だけどね
凄く、楽しい。
まろが居なくて、寂しいけど
幸せだって、思うよ。
信頼できる友達もいて、
同僚も上司も優しくて、
まろは今、何考えてるのかな。
この思い届いてるのかな。
今、この瞬間も
まろは俺の中で生きてる。
これからも、頑張るから
ちゃんと見てて。
あ、それとね。
どんな形でもいい。
どんな出会い方でもいい。
最悪な出会い方でも、なんでもいい。
だから
来世でも、まろと結ばれますように_。
ℯ𝓃𝒹☕︎︎𓂃 𓈒𓏸
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はい!
初めて?のノベル作品!
1回書いてみたいとは思ってたんやけど、
なかなかいいのが出てきませんでした!笑
今回は桃青の感動系?書いてみたけど
ノベルもいいね…
場面変えへんでええから楽!笑
まぁ、書きなれてる方でこれからもやってくけど笑
でも、たまにこうやってノベルで投稿するかも?
色々考察とかしてくれたらコメントしてな!
( 考察要素ないやん。
ほんじゃ、おつるい!!
( ノベル書きなれてないけん、アドバイスとか気になる点あったら教えてや!! )
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