テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
リスト
260
#チャーはん
ネオン @不定期
405
如縣 遼太
111
729
瞬介「(…明日が稲村さんとの約束の日だ…!」
瞬介は、アイドルに対して騒がず、顔一つ変えず、ただ普通に優しさを向けてくれる加奈を不思議に思っていた。
瞬介「(…今まであってこなかったな。こんなに優しい人…。当たり前のように相手のことを考えて、助けられる…。高校生…なんだよな?大人びてる。」
瞬介はダンスの練習休憩中にそんなことを考えてぼーっとしていると、肩をバシッと叩かれた。
海斗「おい!瞬介ー笑なにぼーっとしてんだよー?大丈夫か?」
瞬介「んあ!!って、海斗かよ笑びっくりした…!ごめん、ダンス練、再開するか!」
瞬介は再び真剣な顔付きでダンスに挑んだ。
〜約束の日〜
瞬介は早足であの駅へと向かった。
信号で止まっている時間がいつもより長く感じた。
瞬介「(…早く着きすぎたな…」
先週の時間より、30分も早く着いてしまった。
瞬介は先にカフェに入って待っていることにした。
瞬介「(…落ち着いた感じのいい店だな…。)」
瞬介は、ドアがよく見える位置に座った。
カランコロン🔔
瞬介「(!稲村さんだ!」
瞬介はすぐさま軽く手を振り、向かいの席に誘導した。
加奈「お待たせしちゃってすみません。」
瞬介「あ、いえ!早く来すぎたのは僕なので。…というか、稲村さんも、先週より来るの早いですよね?」
加奈「はい!今日は部活が少し早く終わったので」
瞬介「毎日部活ある…んですか?」
加奈「んー、水曜日と日曜日はないです。部活があるとこのぐらいの時間ですね。あ、あと、敬語じゃなくてもいいですよ?三谷さんの方が年上ですし…」
瞬介「んえ?あ…ありがとうございます(?)」
突然、タメ口でいいと言われ、びっくりした瞬介を加奈はふふっと優しく笑った。
瞬介「あっ、何頼みま…じゃなくて、何頼む?」
加奈「んー笑、じゃあ、ホットココアと軽食セットAにします!」
瞬介「俺はブラックとホットドッグ…あ、抹茶カステラも食べよーっと」
瞬介が2人分の注文を店員さんに伝え終わえ、加奈の方を見ると、加奈は小さなノートを取り出して、目を大きく見開いてそれを見ていた。
瞬介「…ノート?今度テストあるの?」
加奈「あ…はい、再来週に。暗記系が苦手なので…英語が特に。」
瞬介「あ、っ、、ごめん。大事な時にお礼返しちゃって…」
加奈「いいですよ!大丈夫です。久しぶりにカフェ来れましたし。」
加奈は最後の方は独り言のように小さく呟いた。
瞬介「…そっか。あっ、そうだ!さっき、水・日曜日以外は部活あるって言ってたけど、何部なの?」
加奈「吹部です。フルートです。」
瞬介「そうなんだー!俺、バスケ部!!懐かしいなぁ、」
加奈「ふふっ、バスケ似合いそうですもんね!」
他愛もない話をしていると、注文したものが届いた。
加奈「おいしそう…」
瞬介「だね笑早く食べたい…」
加奈「食べましょーか!!」
時々、学校の話や仕事の話で盛り上がり、加奈が食べ終わるとあのノートを真剣な眼差しで見つめていた。
瞬介「…ご馳走様でした!」
加奈「じゃあ、行きますかー」
瞬介「そうだね!あっ、絶対俺が払うからね?」
加奈「はいはい笑ありがとうございます。ご馳走様です!」
瞬介が会計し終わり、2人で外へ出た。
うるさい人々の声で、カフェの中の落ち着いた雰囲気が一気に消された。
瞬介「…ねえ、もしよかったら…さ、テスト終わったら、またカフェで食べない?」
加奈「…え?」
瞬介「あっ、、ごめん、別に大丈夫。嫌だったらいいし。ごめんね。ただ今日が楽しくて…色々話せたし…」
加奈「食べます!テスト終わったら!食べたいです!!わ、私…も……」
瞬介「…やった…」
瞬介は小さな声で大きな喜びを口に出した。
加奈は嬉しそうな表情の中に、少しだけ、複雑や表情も含まれていた。
コメント
1件
第7話、読み終えました……! カフェでの2人のやりとり、すごくほっこりしました☺️ 瞬介が「敬語じゃなくていい」って言われて照れてるの、すごく可愛かったです笑 それに加奈さん、勉強あるのに来てくれたんですね…ちゃんと会いたいって気持ちが伝わってきました。 ラストの「食べます!」って言った後の複雑な表情、何かあるのかな…?続きがすごく気になります…!