テラーノベル
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嘔吐表現、有注意
菊池side
元貴が起きるまでご飯を作る。
何が好きなのか、何が嫌いなのかは分からないけど、
とりあえず勘で作る。
大森side
M「ん…、ふ…ぅま、?」
横を見ると風磨のパーカー…?が置いてあった。
着ろということなのか、?
体を起こすとズキっと背中が痛む。
M「ッい…」
苦しみながらも、パーカーを着る。
M「でっか…」
服の裾は短パンが隠れるまで。袖は腕と手を全体覆うほど大きかった。
とりゃあ歳もだいぶ離れているだろうし。
F「元貴?」
M「風磨、」
F「おっきかったね、笑」
M「おっきすぎるよ…」
会話が弾む。なんか楽しい、
F「ご飯、食べる、?」
M「うん、」
最近は痩せすぎて食べたら吐いちゃうけど、
今日はきっと大丈夫だ。
リビングってこんな広いんだなぁ…
F「元貴の好きな物わかんなくて…自由に作ったけど苦手だったら置いといて」
椅子に座って手を合わせる。
いつぶりだろ、ちゃんとご飯食べれるの
M「いただきます、」
F「どうぞ~」
目の前にあるのはカレーと野菜、おかずがあった。
M「ん、おいひい…」
F「元気ないなぁ、元気だしたら?」
そんな簡単に元気でないし…
M「…トマト、」
F「あれ、トマト苦手?」
トマトはなんか中がどろどろしてるからやだ、
F「食べてあげる」
M「優しい、ね、」
F「急にどうした?」
M「こんなちゃんとご飯食べたの久しぶりだし、怪我の手当もして貰えなかった、」
M「本当は、僕皆と仲良くしたかったのに、どんどん離れちゃっていってさ、」
M「僕だって、人間だし…痛みも苦しみも感じるのに、…」
学校に行くだけで暴力、暴言、家には帰りたくなくなった。
何もしてないのに机に落書き、椅子には瞬間接着剤
トイレでご飯を食べてたら上から水。
なんで恵まれなかったんだろう。
F「ね、今日はもうご飯食べて、お風呂入れるなら入って、寝よ?」
M「…ぅん、」
スプーン半分くらいにすくったカレーをゆっくりと口に運ぶ。
カレーなんて、いつぶりだろうか。
カレーはもう半分以上食べ進めている。
吐き気は…ちょっとだけする、
M「御手洗行きたい…」
F「分かった、着いてきて」
F「なんかあったらすぐ言うんだよ?秘密にしてちゃ駄目だからね」
頷いて、ドアを開けて入る。
もうその時点で吐き気はさっきより増していた。
M「…ッはぁ、…ぅ、ッ」
膝を着き、便器に顔を近ずける。
M「ふ…ぅま、…ッ」
リビングからは水が出ている音がする。
風磨の食器を洗っているのだろう。
水の音で聞こえるわけがない。
M「ぅ…ッ」
喉まで来たのに吐けない。
この気持ち悪さはなんだ、?
M「ぉ” ぇ… ッげほ 、ッ」
やっと吐けた…、
壁にもたれてゆっくり呼吸する。
F「元貴?聞こえる?」
M「風磨…、ごめんなさい、」
トイレの水を流し、鍵を開ける。
風磨がドアを開けた。
F「どうした、 しんどかった?」
M「そんな事ないよ、…ごめん、もうご飯いらないかも。」
F「そっか、じゃあ片付けて、また食べれる時食べようね」
M「うん、」
ありがとう…
コメント
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元 貴 ぃ ぃ 、、、大 丈 夫 か な 、(( て か ふ ま く ん 優 し 過 ぎ て 惚 れ ま し た(??) 神 小 説 あ り が と う ご ざ い ま し た(